カテゴリー別アーカイブ: Mac版

0152 Prism 9.3.0 リリースノート概要

KNOWLEDGEBASE – ARTICLE #2218

Prism 9.3.0 リリース・ノート サマリー


Cox比例ハザード回帰

Prism Lab からの最新の高度なリリース

生存率分析は、”イベントまでの時間”データを分析して、このイベントが発生する確率が時間の経過とともにどのように変化するかについての推定値を生成するために使用される非常に強力な統計ツールです。生物科学で研究される”イベント”は、多くの場合死亡(特定の実験グループの動物、特定の病気のプロセスを持つ人間など)であり、この分析にその名前が付けられています。長い間、Prismは、Kaplan-Meierの生存推定を使用する非常に単純な形式の生存分析を提供してきました。しかしながら、この手法は、均一であるとされる集団のために生存曲線を作成することに限られており、この手法は研究の個人(年齢、人種、治療群など)について収集された可能性のある予測変数の値は取り入れません。異なる群(すなわち”処置”群と”コントロール”群)に対してカプランマイヤー手法を使用して生成された生存曲線を統計的に比較することはできますが、これらの推定に連続予測変数(年齢、血圧、体重など)を含める良い方法はまだありません。

Cox比例ハザード回帰(または単にCox回帰)は、生存分析の高度な統計的手法であり、モデルに任意の数の予測変数(カテゴリ変数と連続予測変数の両方)を組み込むことができます。すべての個人(全ての異なる可能な群)について収集されたすべての情報を使用して、Cox回帰は、予測変数値の任意の組み合わせで、任意の個人や群の生存推定値を生成できます。そして – Prismでは – 推定された生存曲線をこれらの異なる群それぞれについて、簡単にグラフを作成することができます。単純に、最も興味を起こす値を選択すると、Prismは自動的に対応する推定された生存曲線の一つをを作成します。Prism Labs からのこの最新のリリースは、Prismで利用可能な最も統計的に高度な分析の1つでから、飛びつく前に、Cox 回帰についての統計ガイドページを確認してください。


新しいWelcome ダイアログ 体験

Prismを使い始めるのが簡単になりました

新しい分析を実行したり、新しい形式のグラフを作成したりする必要があったとき、どこから始めればよいのかわからなかったことがありませんでしたか?機能のすべてはそこにありましたが、Prismで選択できる分析とグラフは非常に多様であるため、自分でそれを理解しようとすると少し圧倒される可能性があります。こういった理由で、学習するのに最も簡単な形式で必要な手助けを得ることがこれまでより容易になりました。Prism 9.3.0で、初めてのPrismユーザーからPrismパワーユーザーまでの、あらゆる水準のユーザーために 幅広い多くの有益で教育的なリソースを含めるため、ようこそ/Welcome ダイアログをアップデートしました。

始めたばかり?ウェルカムダイアログの「はじめに」ページには、Prismに慣れ親しみその仕組みを理解するのに役立つ、視聴可能なビデオや読むことができるガイドの全部のセットを含みます。

Prismの熟練度と効率を押し上げましょう!統計学の基本概念とデータの可視化についてマスターするために、ようこそ/Welcome ダイアログの”ビデオ”ページにあるPrism Academyリンクを使用しましょう。125本以上のビデオチュートリアルで、ワークフローを合理化するためにPrism独自のツールと機能を習得する方法を学びます。

詳細に飛び込みましょう!ようこそ/Welcome ダイアログの”Prismガイド”ページでは、ワンクリックで、数百ページの詳細にも、すべての分析、グラフおよびPrismが提供する機能についてのアクセスが提供されます。

いくつかの例をブラウズしましょう!ようこそ/Welcome ダイアログの”グラフポートフォリオ/Graph Portfolio”ページには、Prismで作成可能な様々なグラフ形式の幅広いコレクションが含まれます。これら各々の例には、どのように作成されたかについての説明が含まれており、独自のデータのグラフを作成するための出発点として使用するのに最適です。


アップデートされたキーボードショートカット

ワークフローの効率を改善します

さまざまなメニューを検索して探しているコマンドを見つけるよりも、キーボードのキーの組み合わせをすばやく押す方が簡単な場合があります。キーボード・ショートカットを使用することは、アプリケーションでの効率を高めるための優れた方法であり、Prismも例外ではありません。9.3.0で、ソフトウェアのウィンドウとMac版の両方で、いくつかのキーボード・ショートカットをアップデートしました。しかし、キーボード・ショートカットが何であるか、または何をするのかわからない場合、キーボード・ショートカットは役に立つでしょうか?WindowsとMacの両方のキーボード・ショートカットのこのリストをチェックして、時間を節約しましょう!


「抽出と再構成」[Extract and rearrange]の改善

フォーマットに煩わされることなく、抽出されたデータを分析しましょう

Prismの多変量データテーブルは非常に標準的なデータ構造(各々の列をそれぞれ変数とし、各々の行を観測として)を採用しており、Excelなどの別のアプリケーションでデータを手動で再構成する必要なしに、このテーブル形式に意味のあるデータを入力できます。既にデータが多変量データテーブルに入力されていれば、潜在的なエラーにつながる可能性のあるデータをコピーして貼り付けることなく、「抽出と再構成」[Extract and rearrange]分析を使用してデータを目的のテーブル形式に再構築できます。

以前は、列または行のタイトルとして使用するカテゴリ変数を選択するときに、Prismは列/行のタイトルに変数名と変数値を含めていました。多くの場合、- 特にテキストを直接多変量データテーブルに入力するとき - これは単純に冗長でした。”Gender = ‘Female'”や”Gender = ‘Male'”のようなタイトルになってしまいますが、”Female” や”Male”というタイトルでも同じように情報が得られますし、ずっと読みやすくなります。Prism 9.3.0で、「抽出と再構成」[Extract and rearrange]分析は、列/行タイトルを作成するときデフォルトでは変数名を含まないで、変数の値だけを含みます。ただし、それでも変数名を接頭辞として保持したい場合(名称の代わりに数字を使用して群を表すことが役立つことがよくあります)、分析設定ダイアログで設定するオプションがあります。


新しいOSのサポート

Windows 11 と macOS Monterey

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Prism 9.3.0は、Windows 11ならびにmacOS 12 Montereyの両方について改善されたサポートを導入します!Windows 11とPrismとの間で互換性が原因で生じていた問題が9.3.0で修正されました(詳細な情報についてはここを参照してください)。 これらのオペレーティングシステムのいずれかを使用しているユーザーのだれもが、Prism9.3.0に更新することをお勧めします。

0150 Prism 9.2.0 リリースノート (要約)

「データ分析」[Analyze Data]ダイアログ・アップデート:
検索可能な分析と最近使用された分析

Prismは、データの処理や調査に使用可能なたくさんの分析を提供します。Prism 9.1.0では「分析」[Analyze] メニューが導入され、Prismの分析ダイアログにアクセスするための新しい手法が提供されました。このメニューは、組み込みのシステム機能を使用して、macOSで完全に検索可能でした(ヘルプメニューにある検索バーを使用)。Prism 9.2.0では、macOSとWindowsで使用可能なPrismの分析ライブラリを捜す新しい方法を導入しました。Prismツールバーの「分析」[Analyze]ボタンで開かれる「データ分析」[Analyze Data]ダイアログには、目的の分析が簡単に見つけられるように検索バーが設けられます。

また、最も頻繁に使用する分析を簡単に見つけ易くするために、「データ分析」[Analyze Data]ダイアログの構成にいくつかの変更を行いました。”「最近使用した分析」[Recently used]”フォルダは、迅速かつ容易なアクセスのために分析リストの上部に移動されました。


新しいグラフ軸タイトル・コントロール

完璧に見えるグラフを作成することが重要なことを、GraphPad社は理解しています。ほとんどの場合、ユーザーは適切な種類のグラフ、適切な色、適切な線の太さなどを取得することに重点を置きます。しかし、ユーザーが忘れがちなのが、Y軸タイトルの方向と位置です。”標準的”グラフには、90°回転(垂直方向)され、Y軸の中心にY軸のタイトルが表示されます。この方法の簡単な例を以下に示します:

グラフで示されるように、この可視化は各々の州の人口を表しています。Y軸タイトルは”標準”の向きと位置で表示されていて、 -Y軸のタイトルは比較的短いため- このグラフはかなり見栄えがします。しかし、Y軸のタイトルが少し長い次のグラフを見てください:

このケースで、Y軸タイトルの”標準”の位置は、同じくらい良いようには見えません。これに対処する1つのオプションは、軸タイトルのフォントサイズを変更するか、タイトルを複数行のテキストに分割することが考えられますが、別の解決策は、Y軸タイトルの回転と位置を変更することかもしれません。軸の左側に軸タイトルを含める代わりに、Y軸タイトルの上に配置し、- 新しい位置を考慮して- テキストが水平になるように回転して変更することもできます。下のグラフは、これがどのように見えるかを示しています(グラフのタイトルもY軸のタイトルと揃えられており、X軸のラベルが軸の上側に移動されていることに注意してください):

Prism 9.2.0では、Y軸タイトルの回転と位置の両方を指定するための新しいコントロールセットが導入されています(必要に応じて、左右のY軸別々にコントロールされます)。デフォルトで、Y軸タイトルテキストの回転は、自動的に割り当てられます(縦/水平、位置により判断)が、回転の手動による指定を選択することもできます。これらのコントロールは「軸のフォーマット」[Format Axes] ダイアログの「タイトルとフォント」[Titles & Fonts]タブに追加され、Y軸を次のように指定できます:

回転/Rotation:

位置/Location:


カラースキームによる塗りつぶし

棒グラフ、箱ひげ図、バイオリンプロットなど、たくさんの様々な種類の視覚化を使用して、データのセット(グループ)を要約できます。これらの視覚化は、元となるデータの1つ以上の統計量の要約を表す簡単な方法を提供します。これらの統計量の要約の例は、標本標準偏差、標本平均とその標準誤差、または、信頼区間、中央値とデータの四分位値、その他、が含まれます。しかしながら、多くの場合、データの量が妥当である場合は、セットや群に含まれるデータポイントの個々のシンボルも含めることは良い考えです。Prismは、以下を含む要約の視覚化による個々のデータポイントのシンボル重ね書きのような多くのオプションを提供します:

以前のバージョンのPrismでは、あらかじめ定義されたカラースキームをこれらの可視化のいずれかに適用すると、何らかの予想外の結果が生じました。具体的には、これらの可視化はこれらのカラースキームの”塗りつぶしの色/Fill Color”による割当てを無視し、要約の可視化対象(バー、ボックス、バイオリン)の内部を完全に透過にします。これは、以前のバージョンのPrismでユニバーサル/ColorblindSafeカラースキームを適用した後のこれらのグラフの外観です:

Prism 9.2.0以前のバージョンでグラフにカラースキームを適用

これは、塗りつぶしの色がシンボルに適用されている色と同じである場合、シンボルが不明瞭になるためです。これは、そもそものすべてのデータを表示するという目的を無効にします。しかし、多くの組み込みのカラースキーム(と、ユーザー定義のカラースキーム)は定義された塗りつぶしカラーを含み、これらの塗りつぶしの色が認識され使用されることが必要です。それで、Prism 9.2.0では、塗りつぶしの色がグラフに追加される方法を改善しました。今では、Prismは定義された塗りつぶしの色を選択されたカラースキームで使用しますが、シンボル(または四分位線など)が明瞭に表示されるように、50%の透過度で適用します。その結果、はるかにカラフルなグラフが作成され、データに関する最も有用な情報がすべて伝達されます:

Prism 9.2.0でのカラースキームが適用されたグラフ

グラフポートフォリオ/Graph Portfolioのアップデート

Prism 9.2.0では、グラフポートフォリオにある多くのサンプルグラフの視覚的な更新が行われます。これらのグラフの多くは、新しいY軸のタイトル位置、新しい配色(半透過色のカラースキームのいくつかを含む)で更新され、全般的に視覚的改善が行われています。ウェルカム/Welcome ダイアログからグラフポートフォリオ/Graph Portfolio をチェックして、Prismが生成できるさまざまな形式のグラフの多くの例を調べてください。

0149 Prism 9.1.0 リリースノート (要約)

Prism 9.1.0 リリースノート・サマリー

詳細については、こちらをご覧ください

Prism Academyのご紹介!

Prism Academyは、GraphPad社のオンラインによる統計とデータ可視化の学習センターです。高度な技術の専門家による125本以上のビデオと数時間分学習資料が、研究者のための主要な生物統計リソースであるIntuitive Biostatisticsへの無料アクセスが含まれています。

Prismが提供する分析のすべてを調べます

Prism 9.1.0では、新しく分析/Analyzeメニューが導入されました。分析メニューは以下の6つの主要なカテゴリーに編成されており、必要な分析をより簡単に見つけることができます。

  • データ加工
  • データ調査とサマリー
  • 回帰と曲線
  • 群の比較
  • 生存分析
  • シミュレーション

さらに、このメニューには、頻繁に行う検定への素早いアクセスのために、7つの直近で使用された分析のリストが含まれます。このメニューを使用して、「データ分析」[Analyze Data]ダイアログに素早くアクセスできます。

Mac版Prismでは、このリストは完全に検索可能です。単純にHelpメニューを開き分析の名称をタイプすると、一致した分析の全てが表示されます。

主成分分析機能のさらなる改善

主成分分析 (PCA) の主な目的は 次元削減, であり、PCAの結果に、分析に使用された変数の数よりも少ない数の主成分が含まれていることはそれほど驚くとではありません。しかし、分析で選択されたのがたった1つの主成分のときのPrismが出力するグラフです。このとき、Prismは負荷量プロット/Loading plot、スコアプロット/Score plot、あるいはバイプロット/Biplotのグラフで何かしらの意味のある結果を生成できません。

以前のPrismバージョンによるスコア/Scoresプロット

実際のところ、 平行分析/Parallel analysis のような主成分の選択のための自動的な手法の1つを使用するとき、一つの主成分だけが選択されたことを示す結果は極めて有益である場合があります。Prism 9.1.0では、正確にこれらの結果を反映するために、グラフ出力を更新しました。

Prism 9.1.0によるスコア/Scoresプロット

同じ主成分がX軸とY軸で使用されるので、データは直線の対角線に沿った配置となります。しかし、スコアプロットに表示されるデータグループのパターン、負荷量プロットに表示される元の変数どのような関係があるかなどの同じ情報を利用できます。

 

Prism 9.1.0 リリースノート その他

新機能

  • 3つのアクセス方法によるPrism Academyの統合
    • ようこそ/Welcome ダイアログのメニューパネルボタン
    • ツールバーのヘルプ/Helpセクションのボタン
    • ヘルプ/Help メニューの項目として
  • 新しい分析/Analyzeメインメニュー(macOSでシステム検索機能を使用して検索可能)
  • 主成分分析は、一つの選択された主成分でグラフを作成します(XY軸で同じ成分)。
  • ソフト全体で、たくさんの警告について”今後このメッセージを表示しない/Do not show this message again” チェックボックスが組み込まれました。
    • Prismの設定/preferencesの表示/Viewタブで、表示されなくなった警告を再表示させるためのオプションが追加さました。

機能改善

  • Bland-Altman 分析結果をグラフにするときに、一致の上限と下限の95%を自動的にプロットするようになりました。
  • ヒートマップグラフの”「グラフフォーマット」[Format Graph]”ダイアログの”Other values” オプションに”Include in legend” チェックボックスが追加され、グラフの凡例の”Other values”セクションをオンオフできるようにしました。
  • (Win) バージョン情報/About Prismダイアログに、Prismバージョン、シリアル番号、をコピーするボタンが追加されました。
  • 設定/preferencesで、チェックボックスの名称が”エラーバーの消失などに関するグラフアラートを表示します。/Show graph alerts about missing error bars, etc.”から”Show graph warnings (gray notes)”に変更されました。
  • (Win) ギャラリーやナビゲーターで複数のシートが選択された時の”分析/Analyze”ツールバーボタンの挙動を改善しました。
  • (Win) データセットが壊れたテーブルを参照する壊れたファイルを開こうとするとしたとき、自動復旧機能が改善されPrismがクラッシュしないようになりました。
  • (Mac) “Delete” キーを使用してナビゲーターからすべてのシートを削除できるようになりました。

その他:これまで見つかった分析/グラフ/その他のバグの修正

以上

0146 macOS Big Sur (11.0) と Apple Siliconへの対応について 20/11/26 更新

GraphPad社は、IntelチップとAppleSilicon(Appleがアプリ開発者に提供)を使用するMacでBigSurのベータ版を使用してPrism9をテストを行いました。以下がその結果です。

  • Prism 9は、AppleSiliconで正常に動作します。
  • Prism8はAppleSiliconでネイティブで動作はしませんが、Rosettaを使用すると正常に動作します。ただし、不具合が生じた場合のサポートはありません。
    また、macOS Big Sur (11.0) では、

    “Clone a Graph” button in “Welcome” ダイアログ、あるいは “New Data Table and Graph” ダイアログで、”Clone a Graph” をクリックするとクラッシュします。 “Preferences” ダイアログで、一部の内容が正常に表示されません。

    “Format Graph”と”Format Object”ダイアログの”Appearance”タブで、塗りつぶしパターンのDesignドロップダウンメニューの内容が表示されません。

  • Prism 7は、Rosettaを使用したmacOS Big Surで完全にテストされていませんので、正常に動作する可能性はありますが明確ではありません。AppleSiliconでは正動作しません。ただし、不具合が生じた場合のサポートはありません。
  • Prism 6以前は、macOS Big Surではまったく機能しません(起動もしません)。AppleSiliconでは正動作しません。

0145 Prism 8 詳細ログファイルの取得方法

GraphPad Prismで、フリーズやハングアップなどの重度の障害が発生した場合、GraphPad社で下人を調査するために、詳細ログファイルが必要となります。

[Windows版 Prism 8]

Prism起動後、「編集」[Edit] メニューから 「設定」[Preferences]を選択します。
次に開いた「設定」[Preferences] ダイアログで、「サービス」[Services]タブを選択し以下のようにチェック入れます。
次に「フォルダを開く」[Open this folder]をクリックし、ログファイル Prism 8 log.txt が保存されているフォルダを開きます。ここで一旦Prismを終了します。

この後、Prismを再度起動し現象が出るまで操作を行い、問題が生じた時点で、Prismを強制終了させ、先ほど開いておいたフォルダ内の Prism 8 log.txt を他の場所に移動し、MDF サポートまで送付してください。

[Mac版 Prism 8]

Prsim 起動後、上部の”Prism”メニュー内の”Preferences” を選択し、開いたダイアログで、”Services”タブを選択し以下のようにチェック入れます。次に”Show in Folder”をクリックし、ログファイル Prism 8 log.txt が保存されているフォルダを開きます。ここで一旦Prismを終了します。

 

この後、Prismを再度起動し現象が出るまで操作を行い、問題が生じた時点で、Prismを強制終了させ、先ほど開いておいたフォルダ内の Prism 8 log.txt を他の場所に移動し、MDF サポートまで送付してください。

以上

0144 Prism 8, 9 ライセンスファイルの削除について updated 21-02-26

初めに
GraphPad Prismで不具合が生じた場合、Prism プログラムの再インストールが有効な場合があります。 基本的にはPrism プログラム自体のアンインストール後に再インストールを行うことで十分ですが、場合によっては、アクティベーション情報が含まれるライセンスファイルも削除する必要があります。

以下に作業方法を記載しますが、作業に当たっては、PCとOSについての十分な知識を持った方が行ってください。

Prismライセンスファイルを一旦削除した後では、再度正規ライセンスの登録(ライセンス番号とアクティベーションコードの入力)が必要となります。
※アクティベーションコードは再取得する必要はありません。既に取得されているコードが使用できます。また、再度そのPCでアクティベーションコードの取得を行っても以前と同じコードが返信され、新規アクティベーションにはカウントされません。

  • ライセンスファイルの削除  (MAC)

Prism 8, 9 のライセンスファイル:prism-license.qxt を削除します。

ライセンスファイルを削除するには、コンピュータに管理者権限でログインしている必要があります。OS Xでは、ファイルは隠されているので、隠しファイルを表示するためにファイル設定を変える必要があります。

ライセンスファイルを削除するには、以下でリストアップされる2つの方法があります。一つの方法では、コマンドプロンプトを使う必要があり、もう一つ方法では、隠しファイル設定を変える必要があります。

手法 1:ターミナルの使用 (Macに詳しい方のみ)
※ ターミナルが何であるか分からない人は、自分で行わないでください。

ライセンスファイルを削除するには、次のコマンドを使用します。

※システムの現在のユーザーアカウントに対してのみPrismがアクティブになっている場合:
rm ~/Library/Application\ Support/GraphPad/Prism/prism-license.qxt

※Macでの全ログインユーザーに対しPrismがアクティブになっている場合:
rm “/Library/Application Support/GraphPad/Prism/prism-license.qxt”

手法 2: 手動でシリアル番号ファイルを削除する

ユーザーライブラリ フォルダ: ~/ライブラリ/Application Support/GraphPad/Prism/
システムライブラリ フォルダ: /ライブラリ/Application Support/GraphPad/Prism/
※これらのフォルダは通常非表示なので、ファインダでは表示されません。

上記のフォルダを開くには、Finderに移動し、Finder内の[移動]メニューをクリックして[フォルダに移動]を選択します。次に表示されるダイアログで、上記されているものの、開きたいフォルダのパスと名称を入力します。
次に、ライセンスファイル(prism-license.qxt)を見つけて、ゴミ箱にドラッグします。

  • ライセンスファイルの削除  (Windows)

Prism 8, 9 のライセンスファイル:prism-license.qxt を削除します。

Windows 7/8/10でライセンスファイル次の場所に格納されています:
C:\ProgramData\GraphPad Software\Prism\

0143 トライアル版から製品版に切り替えができない updated 21-02-26

Prism トライアル用シリアル番号を使用している場合、トライアル期限途中で正規ライセンスを設定しようとすると、正規ライセンスのシリアル番号でのアクティベーションコードを入力したにもかかわらず、トライアル期限が表示されることがあります。

この問題は、GraphPad Prism自体を再インストールしても解消されません。原因は、PC内に設定されたGraphPad Prismライセンスファイルにトライアルライセンスの情報が残されていることにあります。

問題を解消するには、Prismライセンスファイルを一旦削除し、再度正規ライセンスの登録(ライセンス番号とアクティベーションコードの入力)が必要となります。
※アクティベーションコードは再取得する必要はありません。既に取得されているコードが使用できます。

ライセンスファイルを削除する方法 (MAC)

Prism 8 ライセンスファイル:prism-license.qxt

ライセンスファイルを削除するには、コンピュータに管理者権限でログインしている必要があります。OS Xでは、ファイルは隠されているので、隠しファイルを表示するためにファイル設定を変える必要があります。

ライセンスファイルを削除するには、以下でリストアップされる2つの方法があります。一つの方法では、コマンドプロンプトを使う必要があり、もう一つ方法では、隠しファイル設定を変える必要があります。

手法 1:ターミナルの使用 (Macに詳しい方のみ)
※ ターミナルが何であるか分からない人は、自分で行わないでください。

ライセンスファイルを削除するには、次のコマンドを使用します。

※システムの現在のユーザーアカウントに対してのみPrismがアクティブになっている場合:
rm ~/Library/Application\ Support/GraphPad/Prism/prism-license.qxt

※Macでの全ログインユーザーに対しPrismがアクティブになっている場合:
rm “/Library/Application Support/GraphPad/Prism/prism-license.qxt”

手法 2: 手動でシリアル番号ファイルを削除

ユーザーライブラリ フォルダ: ~/ライブラリ/Application Support/GraphPad/Prism/
システムライブラリ フォルダ: /ライブラリ/Application Support/GraphPad/Prism/
※これらのフォルダは通常非表示なので、ファインダでは表示されません。

上記のフォルダを開くには、Finderに移動し、Finder内の[移動]メニューをクリックして[フォルダに移動]を選択します。次に表示されるダイアログで、上記されているものの、開きたいフォルダのパスと名称を入力します。
次に、ライセンスファイル(prism-license.qxt)を見つけて、ゴミ箱にドラッグします。

シリアル番号ファイルを削除する方法 (Windows)

Prism のライセンスファイル:prism-license.qxt

Prismライセンスファイルを一旦削除した後、再度正規ライセンスの登録(ライセンス番号とアクティベーションコードの入力)が必要となります。
※アクティベーションコードは再取得する必要はありません。既に取得されているコードが使用できます。

Windows 7/8/10でライセンスファイル次の場所に格納されています:
C:\ProgramData\GraphPad Software\Prism\

0142 Prism 8.4.0 リリースノート (要約)

Prism 8.4.0は、2020年3月4日 (米国時間) にリリースされました。

  • Prism 8.4.0で追加された新機能
    • バイオリンプロットを作成するとき、完全な(尖頭の)バイオリンプロットか、あるいは、入力されたデータの最大値/最小値を切り詰めた(平頭な)バイオリンプロットかを選択します。
    • カラーマップ “ヴィリディス/Viridis”、”マグマ/Magma”、”インフェルノ/Inferno”、”プラズマ/Plasma”が ヒートマップと「グラフ形式の変更」[Change Graph Type]ダイアログ、「新しいグラフを作成」[Create New Graph]ダイアログでのでのプリセットとして使用可能となり、また ヒートマップでの「グラフフォーマット」[Format Graph]ダイアログのカラーマップのドロップダウンとしても使用可能になりました。
    • ヒートマップのデフォルトのカラーマップは、以前は”レインボー/Rainbow”でしたが、”ヴィリディス/Viridis” に変更されました。
    • カラーマップ ”マグマ/Magma”、”インフェルノ/Inferno”、”プラズマ/Plasma”、”ヴィリディス/Viridis” を適用した 4つの新しい配色。

 

  • Prism 8.4.0での機能改善/変更
    • 単純ロジスティック回帰で、Y=50に於けるXの信頼区間が追加されました。
    • 単純ロジスティック回帰と多重ロジスティック回帰によるロジスティック曲線に信頼帯が追加されました。
    • 「新しいグラフを作成」[Create New Graph]と「グラフ形式の変更」[Change Graph Type]に於けるヒートマップアイコンの外観が改善されました。
    • 対応のない繰り返し測定デザインで、主効果について”球面性を仮定しない”オプションが選択されるときのいくつかの多重比較検定が使用できなくなりました。 この変更についての詳細
    • 2-way ANOVA 分析の多重比較タブによる結果はブランクとなり、次のフローティングメモが表示されます。”この分析は、Prismの古いバージョンで実行されました。この仮説と多重比較のこの組合せは、誤解を招くものであったため、今後は利用できません。 詳細。”
    • すべての種類のテーブル(以前はXYのみ)で、基準化の後にグラフを作成できるようにし、「基準化」[Normalize]分析ダイアログを改善しました。
    • Kaplan-Meier 生存分析グラフの、デフォルトY軸ラベルを改善しました。以前は、Y軸タイトルは”生存率/Percent survival”でしたが、”生存率/Probability of Survival”となりました。
    • 等式に組み込まれた”2フェーズ”指数関数式の解析的表現が追加されました。
    • 度数分布分析のパラメータ・ダイアログを改善しました。
    • 「パラメータ: t 検定 (およびノンパラメトリック検定)」[パラメータ: t 検定 (およびノンパラメトリック検定)]ダイアログの「オプション」[Options]タブでの”「Wilcoxon: 行の両方の値が等しいとき、Prattの手法を使う」[Wilcoxon: When both values on a row are identical, use method of Pratt]”チェックボックスのテキストを言い換えました。
    • ネストt検定ダイアログの「分析」[Analysis]タブでの”「差の出力:」[Report differences as:]”についてのデフォルトオプションを、”列A – 列B”から”列B – 列A”に変更しました。
    • 「グループプロット」[Grouped]データテーブルでのデフォルトのグラフを棒グラフから散布図に変更しました。
    • Prism 8.4に、今後のバージョンは64-bit OSのみしかサポートしないことを警告するアラートが追加されました。32-bit Windows システムのPrismが起動するときだけ、このアラートは表示されます。
      今後のバージョンは、64-bit Windows のみでしか使用できません。

 

  • Prism 8.4.0でのパフォーマンス(速度)の改善
    • 数千のデータポイントを持つ大規模プロジェクトを開くときのパフォーマンスの向上。
    • 1つのグラフに数十万のデータポイントを含むプロジェクトを開くときのパフォーマンスの向上。

 

  • Prism 8.4.0での分析機能バグフィックス
    • 3-way ANOVA結果シートの「平均値」[Means]タブでの、不適当な要因名称を修正しました。
    • Prism 8 での”O vs. E” 二項式検定でのP値がPrism 7でのそれと違っていた問題が修正されました。
    • Kruskal-Wallis 検定の計算をキャンセルすると、Prismがクラッシュする問題を修正しました。
    • 最初のデータセットがソースデータテーブルから除外された場合、すべてのデータセットが「基準化」[Normalize]の結果シートから消える問題を修正。
    • グループ変数が定義された場合、「抽出と再構成」[Extract and Rearrange]分析の結果で列や行の順序が正しくない問題を修正。
    • ソースデータテーブルでデータが削除/除外された後でも、「単純ロジスティック回帰」[“Simple Logistic Regression]分析定数が「定数の設定」[Hook Constant]ダイアログで表示される問題を修正。
    • 「多重ロジスティック回帰」[Multiple Logistic Regression]および「単純ロジスティック回帰」[Simple Logistic Regression]分析のオンラインヘルプ(フローティングノート、ダイアログ、および解釈ツールバーボタンの「ヘルプ」[Learn more]リンク)へのリンクを修正。
    • 非線形回帰分析の”「”不安定な” パラメータを特定する。」[Identify “unstable” parameters.]” オプションの注意でのヘルプのリンクを修正。
    • 誤った組み込まれたモデル式 ”EC50シフト Xは濃度/EC50 shift, X is concentration” を修正。

リリースノート詳細については、こちらをご参照ください。
Prism 8.4.0 Release Notes

0141 Prism 8.3.0 リリースノート (要約)

Prism 8.3.0は 2019年10月29日(米国時間)リリースされました。

  • ロジスティック回帰の導入が行われました

単純ロジスティック回帰(Simple Logistic Regression)と多重ロジスティック回帰(Multiple Logistic Regression)が、Prism 8.3.0で利用可能になりました。

  • 単純ロジスティック回帰 (Simple Logistic Regression)

Prismでの単純ロジスティック回帰の実行方法についてのチュートリアル

  • 多重ロジスティック回帰 (Multiple Logistic Regression)

Prismでの多重ロジスティック回帰の実行方法についてのチュートリアル

その他の新機能や改善

  • 新機能
    • XYデータテーブルによる単純ロジスティック回帰の実装
    • 多変量/Multiple variablesデータテーブルによる多重ロジスティック回帰の実装

 

  • 機能改善
    • 1-way ANOVA (及び、ノンパラメトリック、または混合モデル)/’One-way ANOVA (and nonparametric or mixed)で、データの不一致に関するアラートを追加。
    • ‘線形回帰/’Linear regression’分析の名称を、’単回帰/’Simple linear regression’ に変更。
    • 多項式関数の分析表現(5次、6次、および10次)の追加。
    • Prismファイルの自動復旧の改善。

 

  • パフォーマンス(速度)の改善
    • Gaddum-Schild方程式を使用する非線形回帰のパフォーマンスの改善
    • (Windows) 膨大な数の行を含むデータセットのコピー&ペーストのパフォーマンスの改善
    • (Windows) TXTデータのインポートのパフォーマンスを改善
    • (Windows) 結果付きデータ/Data+resultsシートのギャラリー表示でのサムネイル選択のパフォーマンスを改善
    • (Mac) ようこそ/Welcomeダイアログで、最初に’「ファイルを開く」[Open a File]’タブに切替えるときのパフォーマンスを改善
    • (Mac) 大きいプロジェクトでのナビゲーターのパフォーマンスの向上

 

  • バグフィックス
    • Prism 8..2.1迄に見つかったバグの修正が行われました。

リリースノート詳細については、こちらをご参照ください。

Prism 8.3.0 Release Notes

 

0139 Prism 8.2.1 リリースノート (要約)

Prism 8.2.12019828日にリリースされました。

分析のバグフィックス

  • 2-way ANOVAでの多重比較で計算が一部正しくない問題を修正。(バージョン8.2.0のみ)
  • 非線形回帰による結果で、KI値が失われる場合がある問題を修正。
  • 非線形回帰で、変換された値のプロファイルCIが出力されない場合がある問題を修正。
  • Mac:生存曲線分析で、間違った”+無限”と”-無限”が出力される問題を修正。

その他のバグ修正

  • 多重回帰分析で、プロファイル尤度CIの計算を中断したとき、Prismがクラッシュする問題を修正。
  • Prism 7で作成されたROC曲線を含む特定のファイルを開くとき、Prismがクラッシュする問題を修正。
  • Mac:分析結果からデータテーブルにデータをコピーするとき、小数点記号が失われてしまう場合がある問題を修正。
  • Mac:多数の行で”ROC Curve”分析を再計算しているときに、Prismがクラッシュする問題を修正。
  • Mac:Format Graphダイアログの”Spacing”セクションで、”Before the first column”フィールドに大きい値を入力していると、Prismがクラッシュする問題を修正。
  • Mac:データセルでダブルクリックを行うと、小数点以下の桁数が突然増えてしまう場合がある問題を修正。
  • Mac:”Parameters: Two-way ANOVA” ダイアログを再度開くと、”Matching by which factor(s)?”セクションが選択できないため、”Assume sphericity”が選択できない問題を修正。

MacOS Catalina(MacOS 10.15)が原因の問題を修正。

 

GraphPad社 原文:

https://www.graphpad.com/support/faq/prism-821-release-notes/