0072 Prismの非線形回帰機能の妥当性は?

Prismの非線形回帰機能はNISTが提供するデータセットを用いて検証されています。

NIST(米情報標準技術局)では、統計解析ソフトウェアの信頼性を検証するテストプログラムおよびデータセット群(StRD)が提供されています。NISTの公開しているデータセット群を使い、Prismの非線形回帰(カーブフィッティング)に関する演算能力のテストを行ったところ、Prismによる非線形回帰の結果は、NISTのガイダンスにほぼ準拠する結果が得られました。(検証したファイルはこちらよりダウンロード頂けます。)

より遅く厳密な収束の定義を使用するため、テストでは weighting (重み付け)タブ で、より遅く正確な手法を使って数値部分を算出するオプションを選択しました。

NISTの求めるプログラムの計算精度は4桁ですが、Prismは下記の3つのサンプルを除いて、すべての非線形回帰の演算結果がこのガイダンスに沿っていました。

Lanczos 1. パラメータのベストフット値は有効桁数4桁で一致しましたが、標準誤差は一致しませんでした。Prismの有効桁数が6桁あるは7桁であるのに対し、 Lanczos1のデータはPrismで取り扱える桁以上であるため、完全にテストすることが出来ませんでした。フィットはほぼ完璧といえ、全てのパラメータの標準誤差はあまり満足のいくものではありませんでした。
Lanczos 2. モデルは殆ど完全にデータをフィットしていました。Prismは最初の3桁までは正確な結果を提示しますが、幾つかのパラメータでは3桁以降一致しません。僅かな二乗和が丸め誤差の原因となります。
Lanczos 3. パラメーターの1つが3桁までしか一致しませんでしたが、他のパラメータは4桁が一致しました。(Prismの二乗和の結果はNISTのレポートよりも若干小さく、Prismの結果はNISTの結果よりも優れていると言えるのではないでしょうか。)

2009年4月アップデート
Prism5に対し、zipファイルの3つのファイル(MGH10,Ekerle4,MGH17)がアップデートされました。Prism5では反復1,000の収束にフィットしない場合、計算を中断するように初期設定されていますが反復を10,000に設定することもできます。MGH10では厳密な収束の基準が採用されています。(他のファイルに比べると、MGH10は厳しい基準が設定されているとは言えませんでした。)

詳細はGraphPad社ウェブサイトにも記載されておりますので、下記URLをご参照下さい。
http://www.graphpad.com/faq/viewfaq.cfm?faq=1149

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