他のプログラムへの Prism グラフの埋め込みまたはリンク付け
このページは、Prism Windows にのみ関係します。Mac 版にはオブジェクトのリンク付けおよび埋め込み機能はありません。 オブジェクト、リンクまたは画像の貼り付けの違い Prism グラフまたはレイアウトをコピーし、Word や PowerPoint など多くの Windows プログラムに貼り付けるには 3 つの方法があります。 グラフまたはレイアウトを Prism オブジェクトとして貼り付け: Prism では、グラフの画像、およびそのグラフ (またはレイアウト) の作成に必要なすべてのデータ、分析およびグラフィック設定の貼り付けを行います。 他のプログラムでオブジェクトをダブルクリックすると、Prism が起動し、データの編集、分析設定の変更、グラフの形式設定を行うことができます。Prism を終了すると、改訂されたグラフが Word に表示されます。 埋め込みの利点は、Word または PowerPoint ファイルが Prism データおよび設定が含まれた完全なファイルとなる点です。欠点は、Word ファイルが大きくなる点です。データが複数の場所に保存される点も欠点と見なされることもあります。データが誤って入力されていると気付いた場合、すべてのコピーを編集しなければならなくなります。これはデータのバックアップにもなるため、利点と見なす人もいます。 Prism オブジェクトには、貼り付けたグラフ (またはレイアウト) にリンクされたデータ テーブルおよび結果のみが含まれます。Prism オブジェクトの他の部分は含まれません。 グラフまたはレイアウトを画像として貼り付け: 百聞は一見にしかずと言いますが、画像では、データの編集や、分析オプションの変更、またはグラフ形式の変更はできません。貼り付けた画像をダブルクリックしても Prism で編集することはできません。代わりに、一般的なのグラフィック エディターまたはフォト エディターが起動します。 この方法ではファイルの送信先の人にデータを見せたり、グラフの編集をさせないという利点があると考える人も一部にいます。また、データや設定を保存する必要がないため、この方法ではあまり多くのディスク容量は必要とされません。 グラフまたはレイアウトをリンクとして貼り付け Prism では Prism ファイルへのリンクととともに画像を貼り付けることができます。ダブルクリックすると、Prism が起動し、リンクされた Prism プロジェクトが開きます。その後、Prism でデータの編集、分析設定の変更またはグラフ作成ができます。終了すると、改訂されたグラフが Word または PowerPoint に表示されます。 この方法の利点は (オブジェクトの貼り付けと比較して)、Word または PowerPoint ファイルが小さくなる点です。さらに、データが 1 つの場所にまとめられ編集が簡単になる点も利点であると考える人もいます。欠点は、このリンクは特定の名前で特定の場所にあるファイルへのリンクにすぎないという点です。リンクされたファイルが削除、名前変更または移動されると、編集は不可能になります。Word または PowerPoint を他のコンピューターに移した場合、リンクされたファイルも移動されない限り開くことができなくなります。 オブジェクトの挿入 Prism オブジェクトを Word または PowerPoint に挿入する場合、Prism プロジェクト全体を埋め込むことになります。これに対し、グラフをオブジェクトとして貼り付ける際は、そのグラフにリンクされたデータおよび結果のみが埋め込まれます。 他のプログラムの [挿入] メニューの [オブジェクトの挿入] コマンドを選択します (Office 2007 の場合は [挿入] タブの右側)。ファイルからのオブジェクトの作成を選択し、Prism ファイルを選択します。 この方法の利点は、Prism プロジェクト全体が含まれる点です。これは、すべての補足情報を含めてドキュメントをチーム メンバーに送信する場合に便利です。 オブジェクト、リンクまたは画像の貼り付けを選択する方法
PowerPoint または Word に送信するワンクリック ボタン Prism の 「設定」[Preferences] ダイアログを使用して、Prism のワンクリック送信用ボタンでオブジェクト、リンク、または画像のいずれを送信されるようにするか設定できます。 コピーおよび貼り付け グラフ (またはレイアウト) をコピーすると、すべての必要な情報がクリップボードに貼り付けられるため、貼り付け側のプログラムで画像、オブジェクトまたはリンクされた画像のいずれを貼り付けるか選択できます。Microsoft Word、Excel および旧バージョンの PowerPoint では埋め込みオブジェクトが貼り付けられます。PowerPoint 2007 と 2010 の場合は異なります。デフォルトで、画像が貼り付けられます。この設定をオーバーライドするには、クリップボード メニューを表示し、[形式を選択して貼り付け] を選択し、Prism オブジェクトの貼り付けを選択します。 コピーおよび形式を選択して貼り付け 貼り付け (および貼り付け先のプログラムで自動選択) の代わりに、[形式を選択して貼り付け] コマンドを使用して貼り付けの形式を選択することができます。たいていのプログラムでは、[形式を選択して貼り付け] は [編集] メニューにあります。Office 2007 および 2010 では、リボンの [ホーム] タブの左側の [貼り付け] メニューにあります。 スクロール リストでオブジェクト ("GraphPad Prism 6 プロジェクト オブジェクト") を貼り付けるか、画像 ('拡張メタファイル") を貼り付けるかを選択します。ビットマップを貼り付けることもできます。これは、Word または PowerPoint ドキュメントを Mac 上できれいに表示したい場合に便利です。 このダイアログ左側にはリンクの貼り付け用のオプションがあります。このオプションをオンにすると、スクロール リストにはオプションは表示されません。Prism ファイルに名前がなければリンクは作成できないので、このオプションは名前が指定されていない Prism プロジェクトからグラフをコピーする場合には使用できません。 ダイアログの右側には、グラフまたはレイアウト全体を表示する代わりに Prism アイコンとして表示するオプションもあります。たいていの場合、これはあまり便利ではありません。 EMF か WMF か? Windows では、ベクトルおよびフォントを使用して画像を記述するのに 2 つの類似した形式がサポートされています。WMF (Windows メタファイル) の方が古い形式です。EMF (拡張メタファイル) の方が新しい形式で、理論上は多少優れています。実際には、いずれの形式の方が良い結果が得られるかはプログラムによって異なります。予測するのは不可能なようです。 デフォルトでは、Prism 側ではクリップボードに両方の形式でコピーし、貼り付け側のプログラムでいずれの形式を使用するかが決定されます。一部のプログラムでは誤った形式が選択されることがあるため、EMF、WMF または両方のいずれの形式でコピーするか選択できます。「設定」[Preferences] ダイアログの 「ファイルとプリンタ」[File & Printer] タブ下部で選択します。貼り付けたグラフの表示に問題がある場合は別の形式をデフォルトに設定してみてください。 PowerPoint または Word に埋め込まれた Prism プロジェクトの編集 PowerPoint または Word に埋め込まれた Prism プロジェクトを編集するには、単にダブルクリックします。 複数のバージョンの Prism がコンピューターにインストールされている場合は、Windows 側でいずれのバージョンを起動するか決定されます (オブジェクトの作成に使用されたバージョン)。ただし、その決定をオーバーライドできます。PowerPoint で Prism オブジェクトを右クリックし、[Prism 6オブジェクト] コマンドを選択して表示されるサブメニューから変換コマンドを選択し、オブジェクトを開くのに使用する Prism バージョンを選択します。 |