GraphPad Prism  6 ユーザーズガイド

新機能: 便利な機能

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機能共通のタイムセーバー

 

Wand ウィザードを利用したデータの分析。 データを空のデータ テーブルに入力した後、別のデータ テーブルを分析した方法と同様の方法でこれらの新しいデータを分析することがよくあります。Prism では従来この操作用のツールが装備されていましたが、簡単に見つけられないことがありました (以前のバージョンでは 「メソッドを適用」[Applying a Method] )と呼ばれる)。Prism 6 では、「魔法の杖」[Wand] (サンプルごとのメソッド) ボタンが導入されました。これをクリックすると、既存のテーブルを分析 (およびグラフ作成) した方法とまったく同様に新しいデータ テーブルを分析 (およびグラフ作成) できます。
ユーザー独自のデフォルト選択。ダイアログ (またはタブ) で選択した内容を、今後そのダイアログを使用する際のデフォルトとするよう指定するチェックボックスが多くのダイアログに追加されました。
ファミリのコピー時の名前変更。一般的に使用されている時間節約の方法は、ファミリが含まれているシートを複製し、その新しいコピーでデータを変更する方法です。Prism 5 では、接頭辞を指定し、新規作成されたシート名にすべてその接頭辞が付くようにすることができました。Prism 6 では、ファミリに含まれているのが 1 つのデータ テーブルのみの場合、データ テーブルの名前を完全に変更できるようになりました。
高速保存。 Prism 6 Windows については、ネットワーク接続されているドライブへの保存が Prism 5 に比べて数倍速くなりました。Prism 6 Mac については、SMB 接続を介した場合の保存速度が大幅に向上しました。
閉じる時のスピード向上。Prism 6 Windows で、大きなファイルを閉じるスピードが Prism 5 よりもはるかに速くなりました。

 

グラフ作成速度の向上

適切なタイプのグラフをより簡単に選択できるようになりました。 Prism 6 では、「ようこそ」[Welcome]ダイアログでグラフ タイプの選択が求められなくなり、「ようこそ」[Welcome]ダイアログの表示がすっきりして分かりやすくなりました。その代わりに、新しいグラフを初めて表示する時にグラフ タイプを選択するようになりました。一連のアイコンを使用してグラフ タイプを選択でき、また、各グラフでのデータの表示形式をプレビューできます。
複数のデータセットの同時フォーマット。Prism 5 の 「グラフフォーマット」[Format Graph] ダイアログでは一度に 1 つのデータ セットを変更するか、または 「すべて」[All] ボタンをクリックして一度にすべてのデータ セットを変更できました。Prism 6 ではこれに加えて、データ セットの定義済みサブセットを一度に選択できるようになりました。たとえば、データ セット A、C、E および G を選択し、これらのデータ セットには点線が使用されるように一括変更します。次に、B、D、F および H を選択し、これらを実線にします。
「適用」 ボタンのクリックにより 「グラフフォーマット」[Format Graph] または 「軸のフォーマット」[Format Axes]  ダイアログを閉じずに変更を確認。「グラフフォーマット」[Format Graph] および 「軸のフォーマット」[Format Axes]  ダイアログは非常に強力で、グラフの表示方法の変更用に多数のオプションが用意されています。「OK」 をクリックし、その後さらに変更を行うためにダイアログに戻る手間を省くには、新しい 「適用」 ボタンをクリックし、ダイアログを閉じずに変更の効果を確認するだけです。
グラフ表示速度の向上。多数のポイントが含まれる XY グラフに切り替えた時に画面に表示されるまでの時間や、「グラフフォーマット」[Format Graph] または 「軸のフォーマット」[Format Axes]  ダイアログで変更を行った後、あるいはページ上でグラフに移動した時や軸を延長した時のグラフが再作成されるまでの時間が短くなりました。
白黒、カラー、グレー スケール間の瞬時切り替え。多くのカラー スキームから選択する場合、カラー スキーム ダイアログを利用できます。Prism 6 では、カラーと白黒 (グレー スケールを含む) 間の切り替えがこれまでよりずっと速くなりました。

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Prism ナビゲーションの向上

シートの検索。Prism ではプロジェクトを自由に構成でき、1 つのプロジェクト内に含めるシート数に制限はありません。ただし、1 つのファイルに何百枚ものシートが含まれていると、必要なシートを見つけるのが難しいことがあります。Prism 6 の検索では、指定したテキストが含まれているすべてのシートをプロジェクト内から検索することができます。
ギャラリーの向上。Prism 5 ではギャラリーにすべてのグラフを一度に表示することができました。データ テーブル、情報テーブル、分析結果およびレイアウトの場合も同様です。Prism 6 では、リンク付けされたシートのファミリ全体をギャラリーに表示したり、検索結果 (上記参照) をすべてギャラリーとして表示したりできるようになりました。
より鮮明になったグラフィック表示。Prism Windows でのグラフィック表示が改良されました。エクスポートまたは出力時のグラフィック表示には影響はありませんが、Prism 6 でのグラフィックの画面表示がより鮮明になりました。

 

「ようこそ」[Welcome]ダイアログの新しいオプション

Prism の習得に便利なグラフ ポートフォリオ。「ようこそ」[Welcome]ダイアログの 「グラフ ポートフォリオ」[Portfolio] タブをクリックすると、調整済みグラフのポートフォリオをブラウズできます。これらのグラフを開き、それぞれどうやって作成されたか確認できます。
保存を忘れた場合でもファイルを開くことが可能。Prism を終了する際 (他のプログラムと同様)、開いていたファイルへの変更内容を保存するかどうか確認のメッセージが表示されます。誤って 「いいえ」 をクリックして、作業内容を失ったことはありませんか? Prism 6 ではそのようなことはありません。「ようこそ」[Welcome]ダイアログから "未保存の" ファイルを開くことができます (保存しないことを指定した場合、3 日間を過ぎた場合は不可)。
2 つの Prism インスタンスの起動。Prism Windows では 1 つの画面しか使用できませんでした。複数のプロジェクトを開く場合、大きな Prism ウィンドウの中でプロジェクトがそれぞれ 1 つの ウィンドウ内に表示されていました。Prism 6 では、2 番目の Prism を別のウィンドウに起動できるようになりました。ただし、Prism 内で 2 番目のインスタンスを起動することはできません。代わりに、プログラム アイコンをダブルクリックします。
LabArchives からファイルを直接開くことが可能。Prism 6 の 「ようこそ」[Welcome]ダイアログから LabArchives のファイルを直接開くことができるようになり、labarchives.com にアクセスしてファイルをダウンロードする必要がなくなりました。また、Prism 6 から直接 LabArchives にファイルをアップロードすることもできます (Prism 5.04 および 5.0d から導入)。 さらに Prism 6 では (Prism 5 では不可)、メモ、タイトル、テキスト ボックスなどに使用されているすべての語句のリストを LabArchives に送信し、LabArchives 内で必要なファイルを検索することができます。
サンプル データ ファイルの検索がさらに簡単に。Prism 5 で Prism の習得用にサンプルのデータ セットが導入されました。Prism 6 では、「ようこそ」[Welcome]ダイアログにこれらのファイルが明確に表示されるようになり、アクセスしやすくなりました。