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0162 Prism 10.1.1リリースノート

Prism 10.1.1 は、2023年11月29日にリリースされました。

Prism 10.1.1 では、Prism 10.1.0 に存在する問題に対する重要な修正が多数導入されています。 特に、以前のバージョンの Prism で作成されたファイルを開くと、一見空のデータ テーブルが表示され、データが失われた問題が修正されました。 このリリースは、Prism Cloudでのグラフの表示や他の重要な修正などが改善されています。

詳しくは、こちらをご覧ください。

0161 Prism 10.1.0 リリースノート サマリー

Prism 10.1.0 は、2023年10月20日にリリースされました。

GraphPad社ページ

改善された機能

  • 多変量グラフで、シンボルサイズを定義するための新しいオプションが導入されました。 最小シンボル サイズを定義してシンボル サイズをスケーリングすることに加えて、最大シンボル サイズを定義してスケーリングすることも選択できるようになりました。 また、最小と最大のシンボル サイズの両方を定義でき、Prism はその大きさの間ですべてのシンボル サイズを適切にスケーリングします!

最小シンボルをサイズ 10 に設定

最大シンボルをサイズ 40 に設定

最小シンボルをサイズ 10 に設定し、最大シンボルをサイズ 40 に設定

  • Prismで提供される全てのデータシミュレーションについて、 乱数種 を定義できるようになりました:
    • 「XYデータのシミュレーション」[Simulate XY Data]
    • 「列データのシミュレーション」[Simulate Column Data]
    • 2×2 分割表のシミュレーション
  • PrismがFisherの正確確率検定で処理することができるデータの大きさを拡大しました。 Prism 10.1.0 は、Fisher の正確確率検定を M x N 分割表で実行することができます(総観測数によって制限)。
  • 数値積分の精度を高めたことで、DunnettのT3多重比較検定から計算される信頼区間が改善されました。
  • 以下を含むアプリケーション全体のパフォーマンスが向上しました:
    • 大量のデータが含まれるファイルを開く
    • 除外された値/空の値が含まれるファイルを開く
    • 膨大な数のデータシート (最大 500) を含むファイルを開く
    • 大量のデータが含まれるファイルの保存
    • グラフのレンダリング (大量のデータによるグラフに対する改善)
    • 分析パフォーマンス(Pearson 相関での改善)
    • Magic 機能(Windows での改善)
    • レイアウトのコピー (Windows のみで改善)
    • 大きなプロジェクトでのナビゲーション (ギャラリーとシート間での表示の切替え、大きい画像を持つレイアウトへの切替え)
    • データのインポート(「グループプロット」[Grouped]データでの改善)
  • Prism Cloud ベータ: プロジェクトを公開した後、Prism Cloud Web アプリケーションでデータと結果をグラフとレイアウトとともに表示します(サブスクリプションでのみ)。

分析のバグフィックス

グラフのバグフィックス

その他のバグ修正

0160 Prism 10.0.3 リリースノート

GraphPad社 ページ

このリリースでは、Prism 10 の総合的なパフォーマンスを向上させ、以前のバージョンの Prism 10 と比較して .prism ファイルのサイズを全体的に削減されています。

このバージョンで Prism は、以前のバージョンの Prism で生じた macOS 14 Sonoma での重要な問題を、修正しています。 macOS Sonomaにアップデートする前に、確実にPrism 10.0.3にアップデートしてください。

全般的な改善 (サマリー)

  • Prism が .prism ファイルを開く速度を大幅に改善しました(場合によっては、10.0.3 を使用し再度プロジェクトファイルを保存する必要があります)
  • データテーブルや、分析シートにたくさんの空白値を含んでいるファイルを開くときの、Prismのパフォーマンスを向上させました。
  • Prismのオートリカバリ機能を向上させ、ヒートマップを含むファイルを開こうとすると稀に Prism がクラッシュする問題に対処しました。
  • (Windows) Prismのパフォーマンスが向上し、大きな画像を含むレイアウトシートに表示を切替えるとき、Prism 10 は Prism 9 より高速になりました。
  • (Windows) グラフギャラリー表示からデータテーブルや、結果シートから切替えるときの Prism のパフォーマンスが向上しました。
  • (Mac) AFP および SMBプロトコルを使用しているローカル ネットワーク フォルダに格納されているファイルで作業するときの Prism のパフォーマンスを向上しました。

分析のバグフィックス (サマリー)

  • 繰り返し測定 2-way ANOVA の「多重比較」の結果タブ で、一部のパラメータオプションの組合せによって、結果がほとんど空白であった問題を修正しました。
  • 2-way ANOVA に続く Dunnett の補正に対する修正済み P 値が誤っていた問題を修正しました。
  • ユーザー定義の数式による非線形回帰の結果で、正しい値の代わりに、”使用されません/Not used”と表示される問題を修正しました。
  • 「データ分析」[Analyze Data]ダイアログで選択した (すべてではない) データ セットが指定されている場合、2-way ANOVAの [オプション] タブで Tukey 検定と Newman-Keuls 検定が予期せず Sidak の多重比較検定に切り替わる問題を修正しました。
  • Prism 10 でPZFX/PZFファイルを開いた後、「抽出と再構成」[Extract and rearrange] 結果でデータが間違った処置グループに再割り当てされる問題を修正しました。
  • 非線形回帰の結果で突然 “基準化されたデータを分析しているので、基準化用量反応式の選択を考えましょう。/Since you are analyzing normalized data, consider choosing a normalized dose-response equation” というフローティングメモが表示される問題を修正しました。
  • データを除外した後に多変量データテーブルの変数型式が予期せずリセットされたため、Prism が相関分析の一部として R を計算できなかった問題を修正しました。
  • Cox 比例ハザード回帰分析で、分析定数タイトル『#Pseudo R2』のタイプミスを修正しました。
  • 入力データテーブルが空の列を含むとき、誤った列タイトルがネスト1-way ANOVAの多重比較の結果で表示された問題を修正しました。
  • ソースデータで、X列が日付/時間として表現されている場合、.prism プロジェクトファイルを開こうとすると 「スプラインフィット/LOWESS」[Fit spline/LOWESS] 分析で作成されたグラフの曲線が突然消えてしまう問題が修正されました。
  • Monte Carlo分析ダイアログで、選択した表にするパラメータが「OK」ボタンを押した後に予期せず選択解除される問題を修正しました。
  • P 値と統計学上の有意サマリーが、大きい値による Fisher の正確確率検定で計算されなかった問題を修正しました。

グラフのバグフィックス (サマリー)

  • 長い行タイトルを持つ Prism グラフを Microsoft Office にコピーすると、グラフ画像に余分な空白の余白が生じる問題を修正しました。
  • オブジェクトをグラフシートの上に動かすとき、多変量グラフの描画されたオブジェクトの塗りつぶしパターンが正確に描画されなかった問題を修正しました。
  • カスタムでシンボルの最小サイズが定義されたグラフからシンボルの削除を行った後に多変量グラフが更新されなかった問題を修正しました。
  • 「軸のフォーマット」[Format Axes]ダイアログで、フック/リンク定数が最小と最大の範囲に使用されると多変量グラフの軸の分割が正しく行われなかった問題を修正しました。
  • Cox 回帰パラメータダイアログで、グラフ作成のための追加変数として設定した色/サイズ変数が、プロジェクトを保存した後に失われる問題を修正しました。
  • プロジェクトを統合した後に、グラフの軸ラベルに適用したフォント設定が無効になる問題を修正しました。
  • Log10、Ln、または、確率を軸のスケーリングに適用した後で、多変量グラフの上で誤った開始値が軸に使用された問題を修正しました。
  • 色彩グループを「グラフ形式の変更」[Change Graph Type] ダイアログで、変更した後にグラフの上で色彩と大きさ凡例が突然場所を入れ替わる問題を修正しました。
  • X軸の自動的な副目盛が突然多変量グラフ上で表示されなくなる問題を修正しました。
  • .pzfx または .pzf 形式で保存すると、グラフの右側のキャップ付きの線が矢印に変わってしまう問題を修正しました。
  • ジグザグ括弧の方向を変更すると、多変量グラフの ] ジグザグ線のテキストがシフトされて表示される問題を修正しました。
  • ナビゲーターで、リンクしたデータシートの名称を変更した後、突然多変量グラフのグラフタイトルが変更されてしまう問題を修正しました。
  • ネストグラフを含む.pzf ファイルを開くとX軸ラベルは最初の群だけのものしか表示されない問題を修正しました。
  • 正しくない多変量グラフのデフォルトの”「開始値」[Starting at]”の値が、「グラデーション凡例の設定」[Gradient Legend Settings]ダイアログに反映される問題を修正しました。
  • 変更された多変量の軸ラベルの位置と場所、およびそれらの番号付けが追加の目盛とラベルに適用されないもんだいを修正しました。
  • 多変量グラフの軸の長さを変更した後に、副目盛が正しく割り振られない問題を修正しました。
  • 大きさの凡例の位置が変更された後に、多変量グラフの色の凡例の値/ラベルの位置が、突然反対側に変更される問題を修正しました。
  • Windows で保存したプロジェクトを開いた後に、Mac 上の別のプロジェクトにリンクされたレイアウト上のグラフが空白で表示される問題を修正しました。

その他のバグ修正 (サマリー)

  • ファイル全体のサイズを削減するために、多くの改善を .prism ファイルに導入しました。
  • グラフ上のオートコンプリート リストから項目を選択した後や、プロジェクトファイル内で複数の異なるフォントを使用した後に、Prism プロジェクトのサイズが予期せず増加する問題を修正しました。
  • リンクが切れている「抽出と再構成」[Extract and rearrange]結果シートを含むPZFX/PZFプロジェクトファイルを開こうとすると、Prism がクラッシュする問題を修正しました。
  • 欠測値を持つデータセットによる Cox 回帰分析を含むファイルを開こうとすると、Prism がクラッシュする問題を修正しました。
  • 全てのデータを元のデータテーブルから削除した後に、多変量グラフに切替えるとPrismがクラッシュする問題を修正しました。
  • .prism ファイルを保存した後に、選択されたセルのフォーカスが失われる問題を修正しました。
  • 複数のプロキシを含む PAC ファイルによって設定されたプロキシ サーバーを通して、電子メール サインインで Prism をアクティベーションすることができない問題を修正しました。
  • 認証を必要とするプロキシサーバーによるネットワークで、Prismがアクティベーションできなかった問題を修正しました。
  • 複多変量グラフの凡例と軸タイトルの中で検索する機能を修正しました。
  • プロジェクトファイルを保存した後で、「XとYの転置」[Transpose X and Y]」分析ダイアログの、「結果の新しいグラフを作成」[Create a new graph of results]」オプションは無効になりました。
  • プロジェクトファイルを保存した後に、フリーズされた多変量グラフ上の空のプレースホールダーの代わりに{埋め込まれたデータテーブルが表示される問題が修正されました。
  • 多変量グラフが埋め込まれたテーブルで、タイトルをソースデータテーブルで変更した後に、行タイトルが自動的にアップデートされなかった問題を修正しました。
  • グラデーションカラーマップを使用した多変量グラフの「グラフフォーマット」[Format Graph] ダイアログの透過性オプションに”-1%”が表示される問題を修正しました。
  • 以下のダイアログで、ヘルプボタンのリンクを修正しました:
    • 「カイ二乗 (およびFisherの正確確率)検定」[Chi-square (and Fisher’s exact) test]
    • 「観測された分布と予測される分布の比較」[Compare Observed Distribution with Expected]
    • 「軸のフォーマット」[Format Axes]
    • 「グラフフォーマット」[Format Graph]
  • 多変量グラフ上のテキストを含む大カッコのコンテキスト メニューの「テキストの色」[Text Color]と「テキストの書式…」[Format Text…]コマンドを修正しました。
  • テキストの書式設定コマンドを修正し、グループ化された描画オブジェクトのコンテキスト メニューで重複した「枠線/線の色」[Border/Line Color] +「枠線の色」[Border Color] 項目を削除しました。
  • 多変量グラフの追加された目盛のラベルが、フック/リンク定数である場合、削除や編集ができない問題を修正しました。
  • 情報ノートのテキストの面一位置調整が .prism 形式で保存されない問題を修正しました。
  • プロジェクトファイルが .prism 形式で保存された後、多変量グラフでフローティングメモが最小化された状態を自動保存しない問題を修正しました。
  • ページ上の多変量グラにに幾つかの図形オブジェクトがある場合にMagicツールを適用するとPrism がクラッシュする問題を修正しました。
  • 認証が必要なプロキシサーバーがある場合、PrismプロジェクトをPrism Cloudに公開できない問題を修正しました。

0159 Prism 10 アクティベーションでの注意 (2024/ 1/22 更新)

Prism 10 からは、インストール時のダイアログが変更され、アクティベーション方法をユーザーが選択する必要があります。
お持ちのライセンスによって選択は異なりますのでご注意ください。
マシンアクセストークンで起動」[Activate with a Machine Access Token] については、別途お問い合わせください。

※従来形式:有効なシリアル番号をお持ちの方のみ利用可能。
※サブスクリプションIDによるグループ サブスクリプション ライセンス 利用者は、先にライセンス管理者によって、グループライセンス My Account ページで、利用登録されている必要があります。事前にご確認ください。

0158 Prism 10 でのシリアル番号によるアクティベーション

ステップ 1: オプションから、シリアル番号(マシン固定ライセンス)を選択します

Prism 10からは、ライセンスの種類の選択が促されます。 「シリアル番号(マシン固定ライセンス)」[Serial Number (Machine Licenses)]オプションを選択します。

ステップ 2: シリアル番号を入力して、次へ/Next Stepをクリックします。

ステップ 3: 使用するマシンの登録(REGISTRATION)プロセスを開始します。

Prism は、コンピュータのマシンID が入力されたダイアログを表示します。 このマシンIDは、一意的に特定のコンピュータを識別するために、Prism により生成されます。 この値は、OS あるいは他のソフトウェアで使用されるいかなる値とも一致しません。 ‘次へ/Continue’, ‘次/Next Step’, あるいは ‘アクティベーションコードの入力/Enter Activation Code’ とラベルの付いたボタンが表示されます。 それらは、登録の次のステップ進むためにクリックするボタンです。 ボタンのラベルは、インストールしているバージョンと OS で異なります。

ステップ 4: Prism Registration ダイアログを開きます。

Prismは、ステップ 3でダイアログボックスを表示すると同時に、ウェブブラウザで登録フォームが開きます。

ステップ 5: 登録フォームに記入します。

メールアドレスを入力し、残りの他の情報を確認の上、ページ下部の Submit ボタンをクリックします。

注意: このフォームに関する情報が全て記入してあれば、以下のようなメッセージが出力されます: “Thank you for subscribing!”。

ステップ 6: アクティベーションコードの取得

Prism のアクティベーション コード/Activation Code が表示されます。 画面に表示されない場合は、”GraphPad Prism activation code” という件名のメールをご確認ください。

このアクティベーション コードにより、特定の Prism シリアル番号 (ライセンス) による特定のコンピュータ上で Prism の使用が可能になります。

ステップ 7: Prism にアクティベーションコードを入力

Prismアクティベーションウインドウに、上記のステップ 3 でのスクリーンから戻り、 次/Next Step をクリックします。最後に、アクティベーションコードをコピーしそれをテキストフィールドに貼り付けて、GraphPadライセンス契約書/GraphPad license agreementのチェックボックスにチェックを入れ 「Prismの開始」[Start using Prism]ボタンをクリックします。

以上

0157 Prism 9.5.0 リリースノート

Prism 9.5.0 リリース : 2022年12月07日(米国時間)

Prism 9.5.0では次のような機能の追加と改善が行われました。

カラースキームの追加

新たに9種類のカラースキームを内蔵しました。

アクセシビリティが改善されました

Prism9.5で追加された最初の3つのカラースキームは、すべて、誰でも色の違いを認識できるようにすることを目的としています。 色盲(色覚異常)は、特定の色調の違いを認識することが困難、不可能な状態です。 以前のリリースでは、様々な色覚異常の方が識別できる色調を用いた「ユニバーサル」[Colorblind safe]カラースキームが1つ導入されました。 Prism 9.5では、さらに3つの「ユニバーサル」[Colorblind safe]カラースキームを導入し、同じ目的を達成するとともに、グラフ作成にちょっとしたバリエーションを持たせています。 注意:これらのカラースキームを使用するとき、透過性の使用は避けられるべきです! これらの色の透過性を調整すると(Prismの一部のグラフ形式ではデフォルトで行われる)、一部の色が識別しにくくなることがあります。 これらのカラースキームを使用する場合は、色の透過性が0%(または100%の不透過)に設定されていることを確認してください。 詳細

ユニバーサル 2:サンセット


ユニバーサル 3:レイクサイド

ユニバーサル 4:バレンタイン

時代の色 - 時を超えた視覚の旅
Prism 9.5では、他に6つのカラースキームが追加され、それぞれが、歴史上の様々な時代からインスピレーションを得たカラーテーマを表しています。

1960s:平和と愛とビートルズの時代

1970s:最初の「地球の日」とたくさんのアース トーン

1980s:MTV、パソコン、すべてのネオンサイン

1990s:グランジミュージック、シンプソンズ、そしてムーディーな色使い

2000s:ソーシャル・メディアの台頭(とキャッチーなアプリカラー)

2010s:パントン社、”カラー・オブ・ザ・イヤー” キャンペーンを開始

ユーザー独自のカラースキーム作成での問題を修正しました

Prism 9.5では、動作を改善して統一しました。 既に存在する名称でカラースキームを保存しようとすると、Prismは既存のカラースキームを置き換えるか質問するようになりました。

Prism Cloud Early Access

Prism Cloud は、Prismプロジェクトファイルを仲間と共有、閲覧、共同作業するための全く新しいWebベースのアプリケーションです。 この新しい機能はPrismデスクトップアプリケーションとシームレスに統合され、非常に簡単に使い始めることができます。 Prism Cloudによって、もはやグラフやレイアウトのエクスポートや、プレゼンテーションや他のファイルに挿入する必要はありません。 もはや共同研究者との間でメールをやり取りする必要はありません。 また、フィードバックを受けるたびに、この全てのプロセスを繰り返す必要もありません。

Prism Cloudでは、単純に自分の作業をオンラインのワークスペースに公開するだけで、公開した作業を他の人と共有し(相手がPrismを持っていなくても!)、ディスカッションを作成してコメントし、リアルタイムでフィードバックを得たりすることができます。 その上、Prismファイルの変更と更新を公開された作業に対し行うことができます。 Prism Cloudで作業を共有した他の研究者は、あなたが行った変更をすぐに見ることができるので、新たにメールを送信する必要はありません。

Prism Cloudは現在、Early Accessプログラムの参加に選ばれた方のみ利用可能です。 このページで Early Access ウエーティングリストにサインアップすることができます。 また、Prismデスクトップアプリケーションの新しいPrism Cloudツールバーボタンをクリックすることでも、始めることができます。 Early Access プログラムに参加された場合、Prism サブスクリプションライセンスとPrism Cloudが接続され、グラフやレイアウトの公開を開始できるようになります。

改善された機能

  • 主成分分析を行うとき、Prismは「寄与率」[roportion of variance]グラフをデフォルトで生成します (このグラフは、この分析が実行されるとき、分析パラメータダイアログの「グラフ」[Graphs]タブでデフォルトで選択されます)。
  • 非線形回帰でモデルフィット間のパラメータを比較する際の対立仮説の表現を改善しました(対立仮説は変わらず、何を検証しているのかがより明確になるように表現だけがが変更されました)。 比較されているパラメータの数に応じて、Prismは以下の表現を使用します:
    • 1つのパラメータが比較されている:”[パラメータ名称] 少なくとも1つのデータセットついて異なる/different for at least one data set”
    • 複数(K)のパラメータが比較されている:”少なくとも1つのデータセットについて[K]つのパラメータが異なる/[K] parameters different for at least one data set”
    • 全てのパラメータが比較されている:”少なくとも1つのデータセットで曲線は異なる/Different curve for at least one data set”
  • Cox 比例ハザード回帰パラメータダイアログの「推定」[Predictions] タブで、「時間」変数をリストの上部へ移動させました。
  • 「線形重回帰」[Multiple Linear Regression]とCox 比例ハザード回帰分析で、パラメータダイアログの「補間」[Interpolation]と「推定」[Predictions] タブで、表現を改善しました。
  • 多重t検定 (およびノンパラメトリック検定)パラメータダイアログの「実験意図」[Experimental Design]タブの上でサマリーの言い回しを簡単にしました。 選択したオプションが明確に要約されるようになりました。
  • 「記述統計」[Descriptive Statistics]パラメータダイアログの「詳細統計量」セクションで、このオプションを選択するとき結果が計算されることを示すために、オプション「幾何平均値」を「幾何平均と幾何標準偏差要因」[Geometric mean and geometric SD factor]に変更しました。
  • 「ネスト 1-way ANOVA」[Nested 1-way ANOVA]、または、「ネスト t検定」[Nested t test] が、繰り返し値の間で変動がないデータで実行されるとき、アラートを追加しました:「どのサブカラムの繰り返し値間にも変動は無いので、Prismはネスト1-way ANOVA[ネストt検定]を実行できません。」[Prism cannot perform nested one-way ANOVA [Nested t test] because there is no variation among replicates in any of the subcolumns.]

分析のバグフィックス

  • (Windows) 非線形回帰の「ユーザー定義の数式」[User-defined Equation]ダイアログで、「レポート用に変換」[Transforms to Report]タブでの、「定義」[Definition]フィールドの突然の制限を修正しました。

グラフのバグフィックス

  • データが”フローティングバー” や ”シンボル”として表示されるグループプロットで、予期せずベースラインが表示される問題を修正しました。
  • (Mac)[macOS 11, 12]256 より多くの接続されたセグメントで構成される直線と曲線が破損して表示される問題を修正しました。

その他のバグ修正

  • (Windows) 対応するレジストリ項目がなくなっていたり、あるいは、壊れてしまった場合、PrismがMS PowerPointや、Wordを起動できない問題を修正しました。
  • (Windows) 「カラースキームの定義」[Define Color Scheme]ダイアログで、ユーザー定義のカラースキームに上書きしようとしたとき、確認アラートが正しく開かれるようになりました。
  • (Windows) Prism 9.4.1を、新規にインストールしたWindows PCで生じたPrismのデジタル証明書確認に関連した問題を修正しました。このような場合には、アラートは誤って表示されますが、今後は表示されることはありません。
  • (Windows) 「抽出と再構成」[ExtractとRearrange] パラメータダイアログで、高 DPI スケーリングのディスプレイで、ラベルの一部がカットされて表示される問題を修正しました。
  • (Windows) 元のデータシートの名称を変更した後に情報シートの名称が更新されなかった問題を、修正しました。
  • (Mac) Prism は、Define Color Scheme ダイアログによって警告を表示することで、ユーザー定義のカラー スキームを正しく上書きできるようになりました。
  • (Mac) Parameters: Multiple Linear Regression ダイアログの”Select all”リンクのレンダリングを修正しました。
  • (Mac) Cox Proportional Hazards regression ダイアログの Predictions タブの UI を改善し、Scenario テーブルのラベルを中央に配置しました。
  • (Mac) parts of whole グラフの “Change” メニューで、”Graph Appearance…” を “Parts of Whole Appearance” に名称を変更しました。
  • ポートフォリオファイルのフローティングメモで、タイプミス”Gaph” を “Graph”に 修正しました。

0153 Apsche Log4j 脆弱性の影響について

GraphPad社は最近公表されたlog4jの脆弱性を認識しており、システムのステータスを確認するために製品チームと技術チーム全体で取り組んできました。 現時点では、すべての製品が影響を受けていないか、この脆弱性が軽減されていることを確認できました。


必要なすべての緩和策がGraphPad社のサーバーで行われているため、現時点ではお客様からのアクションは必要ありません。 皆様のPCにインストールされているGraphPad Prismアプリケーションは、この脆弱性の影響を受けず、ユーザー側でのアクションも必要ないことにご注意ください。


GraphPad社の情報セキュリティおよび技術チームは、この脆弱性の状態を引き続き監視し、それがGraphPad Prismアプリケーションに影響を与えるかどうか/どのように影響するかを評価し続けます。 現時点での評価に変更が生じた場合は、改めてこのページご報告いたします。

以上

0152 Prism 9.3.0 リリースノート概要

KNOWLEDGEBASE – ARTICLE #2218

Prism 9.3.0 リリース・ノート サマリー


Cox比例ハザード回帰

Prism Lab からの最新の高度なリリース

生存率分析は、”イベントまでの時間”データを分析して、このイベントが発生する確率が時間の経過とともにどのように変化するかについての推定値を生成するために使用される非常に強力な統計ツールです。生物科学で研究される”イベント”は、多くの場合死亡(特定の実験グループの動物、特定の病気のプロセスを持つ人間など)であり、この分析にその名前が付けられています。長い間、Prismは、Kaplan-Meierの生存推定を使用する非常に単純な形式の生存分析を提供してきました。しかしながら、この手法は、均一であるとされる集団のために生存曲線を作成することに限られており、この手法は研究の個人(年齢、人種、治療群など)について収集された可能性のある予測変数の値は取り入れません。異なる群(すなわち”処置”群と”コントロール”群)に対してカプランマイヤー手法を使用して生成された生存曲線を統計的に比較することはできますが、これらの推定に連続予測変数(年齢、血圧、体重など)を含める良い方法はまだありません。

Cox比例ハザード回帰(または単にCox回帰)は、生存分析の高度な統計的手法であり、モデルに任意の数の予測変数(カテゴリ変数と連続予測変数の両方)を組み込むことができます。すべての個人(全ての異なる可能な群)について収集されたすべての情報を使用して、Cox回帰は、予測変数値の任意の組み合わせで、任意の個人や群の生存推定値を生成できます。そして – Prismでは – 推定された生存曲線をこれらの異なる群それぞれについて、簡単にグラフを作成することができます。単純に、最も興味を起こす値を選択すると、Prismは自動的に対応する推定された生存曲線の一つをを作成します。Prism Labs からのこの最新のリリースは、Prismで利用可能な最も統計的に高度な分析の1つでから、飛びつく前に、Cox 回帰についての統計ガイドページを確認してください。


新しいWelcome ダイアログ 体験

Prismを使い始めるのが簡単になりました

新しい分析を実行したり、新しい形式のグラフを作成したりする必要があったとき、どこから始めればよいのかわからなかったことがありませんでしたか?機能のすべてはそこにありましたが、Prismで選択できる分析とグラフは非常に多様であるため、自分でそれを理解しようとすると少し圧倒される可能性があります。こういった理由で、学習するのに最も簡単な形式で必要な手助けを得ることがこれまでより容易になりました。Prism 9.3.0で、初めてのPrismユーザーからPrismパワーユーザーまでの、あらゆる水準のユーザーために 幅広い多くの有益で教育的なリソースを含めるため、ようこそ/Welcome ダイアログをアップデートしました。

始めたばかり?ウェルカムダイアログの「はじめに」ページには、Prismに慣れ親しみその仕組みを理解するのに役立つ、視聴可能なビデオや読むことができるガイドの全部のセットを含みます。

Prismの熟練度と効率を押し上げましょう!統計学の基本概念とデータの可視化についてマスターするために、ようこそ/Welcome ダイアログの”ビデオ”ページにあるPrism Academyリンクを使用しましょう。125本以上のビデオチュートリアルで、ワークフローを合理化するためにPrism独自のツールと機能を習得する方法を学びます。

詳細に飛び込みましょう!ようこそ/Welcome ダイアログの”Prismガイド”ページでは、ワンクリックで、数百ページの詳細にも、すべての分析、グラフおよびPrismが提供する機能についてのアクセスが提供されます。

いくつかの例をブラウズしましょう!ようこそ/Welcome ダイアログの”グラフポートフォリオ/Graph Portfolio”ページには、Prismで作成可能な様々なグラフ形式の幅広いコレクションが含まれます。これら各々の例には、どのように作成されたかについての説明が含まれており、独自のデータのグラフを作成するための出発点として使用するのに最適です。


アップデートされたキーボードショートカット

ワークフローの効率を改善します

さまざまなメニューを検索して探しているコマンドを見つけるよりも、キーボードのキーの組み合わせをすばやく押す方が簡単な場合があります。キーボード・ショートカットを使用することは、アプリケーションでの効率を高めるための優れた方法であり、Prismも例外ではありません。9.3.0で、ソフトウェアのウィンドウとMac版の両方で、いくつかのキーボード・ショートカットをアップデートしました。しかし、キーボード・ショートカットが何であるか、または何をするのかわからない場合、キーボード・ショートカットは役に立つでしょうか?WindowsとMacの両方のキーボード・ショートカットのこのリストをチェックして、時間を節約しましょう!


「抽出と再構成」[Extract and rearrange]の改善

フォーマットに煩わされることなく、抽出されたデータを分析しましょう

Prismの多変量データテーブルは非常に標準的なデータ構造(各々の列をそれぞれ変数とし、各々の行を観測として)を採用しており、Excelなどの別のアプリケーションでデータを手動で再構成する必要なしに、このテーブル形式に意味のあるデータを入力できます。既にデータが多変量データテーブルに入力されていれば、潜在的なエラーにつながる可能性のあるデータをコピーして貼り付けることなく、「抽出と再構成」[Extract and rearrange]分析を使用してデータを目的のテーブル形式に再構築できます。

以前は、列または行のタイトルとして使用するカテゴリ変数を選択するときに、Prismは列/行のタイトルに変数名と変数値を含めていました。多くの場合、- 特にテキストを直接多変量データテーブルに入力するとき - これは単純に冗長でした。”Gender = ‘Female'”や”Gender = ‘Male'”のようなタイトルになってしまいますが、”Female” や”Male”というタイトルでも同じように情報が得られますし、ずっと読みやすくなります。Prism 9.3.0で、「抽出と再構成」[Extract and rearrange]分析は、列/行タイトルを作成するときデフォルトでは変数名を含まないで、変数の値だけを含みます。ただし、それでも変数名を接頭辞として保持したい場合(名称の代わりに数字を使用して群を表すことが役立つことがよくあります)、分析設定ダイアログで設定するオプションがあります。


新しいOSのサポート

Windows 11 と macOS Monterey

.    

Prism 9.3.0は、Windows 11ならびにmacOS 12 Montereyの両方について改善されたサポートを導入します!Windows 11とPrismとの間で互換性が原因で生じていた問題が9.3.0で修正されました(詳細な情報についてはここを参照してください)。 これらのオペレーティングシステムのいずれかを使用しているユーザーのだれもが、Prism9.3.0に更新することをお勧めします。

0151 Prismをインストール使用とすると”インストールしようとしているアプリは、Microsoft検証済みアプリではありません” と表示が出てインストールができない

このメッセージは、Windows の設定によって出力されるものです

このメッセージを回避して 、Prismプログラムをインストールするには、以下の手順に従ってWindowsの設定を変くしてください。

  1. Windows メニューから、「設定」-「アプリ」-「アプリと機能」を選択します。
  2. 「アプリと機能」の画面で、”アプリを入手する場所の選択”ドロップダウンリストをクリックし、”場所を選ばない”を選択し、設定画面を閉じます。
※管理者ユーザーでないと表示されません

Prismインストールが終わりましたら、設定を元に戻してください。

0150 Prism 9.2.0 リリースノート (要約)

「データ分析」[Analyze Data]ダイアログ・アップデート:
検索可能な分析と最近使用された分析

Prismは、データの処理や調査に使用可能なたくさんの分析を提供します。Prism 9.1.0では「分析」[Analyze] メニューが導入され、Prismの分析ダイアログにアクセスするための新しい手法が提供されました。このメニューは、組み込みのシステム機能を使用して、macOSで完全に検索可能でした(ヘルプメニューにある検索バーを使用)。Prism 9.2.0では、macOSとWindowsで使用可能なPrismの分析ライブラリを捜す新しい方法を導入しました。Prismツールバーの「分析」[Analyze]ボタンで開かれる「データ分析」[Analyze Data]ダイアログには、目的の分析が簡単に見つけられるように検索バーが設けられます。

また、最も頻繁に使用する分析を簡単に見つけ易くするために、「データ分析」[Analyze Data]ダイアログの構成にいくつかの変更を行いました。”「最近使用した分析」[Recently used]”フォルダは、迅速かつ容易なアクセスのために分析リストの上部に移動されました。


新しいグラフ軸タイトル・コントロール

完璧に見えるグラフを作成することが重要なことを、GraphPad社は理解しています。ほとんどの場合、ユーザーは適切な種類のグラフ、適切な色、適切な線の太さなどを取得することに重点を置きます。しかし、ユーザーが忘れがちなのが、Y軸タイトルの方向と位置です。”標準的”グラフには、90°回転(垂直方向)され、Y軸の中心にY軸のタイトルが表示されます。この方法の簡単な例を以下に示します:

グラフで示されるように、この可視化は各々の州の人口を表しています。Y軸タイトルは”標準”の向きと位置で表示されていて、 -Y軸のタイトルは比較的短いため- このグラフはかなり見栄えがします。しかし、Y軸のタイトルが少し長い次のグラフを見てください:

このケースで、Y軸タイトルの”標準”の位置は、同じくらい良いようには見えません。これに対処する1つのオプションは、軸タイトルのフォントサイズを変更するか、タイトルを複数行のテキストに分割することが考えられますが、別の解決策は、Y軸タイトルの回転と位置を変更することかもしれません。軸の左側に軸タイトルを含める代わりに、Y軸タイトルの上に配置し、- 新しい位置を考慮して- テキストが水平になるように回転して変更することもできます。下のグラフは、これがどのように見えるかを示しています(グラフのタイトルもY軸のタイトルと揃えられており、X軸のラベルが軸の上側に移動されていることに注意してください):

Prism 9.2.0では、Y軸タイトルの回転と位置の両方を指定するための新しいコントロールセットが導入されています(必要に応じて、左右のY軸別々にコントロールされます)。デフォルトで、Y軸タイトルテキストの回転は、自動的に割り当てられます(縦/水平、位置により判断)が、回転の手動による指定を選択することもできます。これらのコントロールは「軸のフォーマット」[Format Axes] ダイアログの「タイトルとフォント」[Titles & Fonts]タブに追加され、Y軸を次のように指定できます:

回転/Rotation:

位置/Location:


カラースキームによる塗りつぶし

棒グラフ、箱ひげ図、バイオリンプロットなど、たくさんの様々な種類の視覚化を使用して、データのセット(グループ)を要約できます。これらの視覚化は、元となるデータの1つ以上の統計量の要約を表す簡単な方法を提供します。これらの統計量の要約の例は、標本標準偏差、標本平均とその標準誤差、または、信頼区間、中央値とデータの四分位値、その他、が含まれます。しかしながら、多くの場合、データの量が妥当である場合は、セットや群に含まれるデータポイントの個々のシンボルも含めることは良い考えです。Prismは、以下を含む要約の視覚化による個々のデータポイントのシンボル重ね書きのような多くのオプションを提供します:

以前のバージョンのPrismでは、あらかじめ定義されたカラースキームをこれらの可視化のいずれかに適用すると、何らかの予想外の結果が生じました。具体的には、これらの可視化はこれらのカラースキームの”塗りつぶしの色/Fill Color”による割当てを無視し、要約の可視化対象(バー、ボックス、バイオリン)の内部を完全に透過にします。これは、以前のバージョンのPrismでユニバーサル/ColorblindSafeカラースキームを適用した後のこれらのグラフの外観です:

Prism 9.2.0以前のバージョンでグラフにカラースキームを適用

これは、塗りつぶしの色がシンボルに適用されている色と同じである場合、シンボルが不明瞭になるためです。これは、そもそものすべてのデータを表示するという目的を無効にします。しかし、多くの組み込みのカラースキーム(と、ユーザー定義のカラースキーム)は定義された塗りつぶしカラーを含み、これらの塗りつぶしの色が認識され使用されることが必要です。それで、Prism 9.2.0では、塗りつぶしの色がグラフに追加される方法を改善しました。今では、Prismは定義された塗りつぶしの色を選択されたカラースキームで使用しますが、シンボル(または四分位線など)が明瞭に表示されるように、50%の透過度で適用します。その結果、はるかにカラフルなグラフが作成され、データに関する最も有用な情報がすべて伝達されます:

Prism 9.2.0でのカラースキームが適用されたグラフ

グラフポートフォリオ/Graph Portfolioのアップデート

Prism 9.2.0では、グラフポートフォリオにある多くのサンプルグラフの視覚的な更新が行われます。これらのグラフの多くは、新しいY軸のタイトル位置、新しい配色(半透過色のカラースキームのいくつかを含む)で更新され、全般的に視覚的改善が行われています。ウェルカム/Welcome ダイアログからグラフポートフォリオ/Graph Portfolio をチェックして、Prismが生成できるさまざまな形式のグラフの多くの例を調べてください。