カテゴリー別アーカイブ: グラフ作成関連

0163 PowerPoint/Wordに貼り付けたPrismグラフをダブルクリックしてもエラーが表示されPrismで開かれなくなった (2023/12/15)

問題内容:
これまで問題なくPrismで開くことができたPrismからPowerPoint/Wordに貼り付けられたグラフをダブルクリックしても、エラーが表示されPrismで開くことが出来なくなった。
GraphPad社による解説

※この問題は、Windows版 GraphPad Prism 9.3.0 以降のバージョンで発生が確認されています。Mac 版Prism ではこの問題は生じません。

原因:
12月10日に行われた Microsoft Edge WebView2 Runtime モジュールのアップデートの影響

回避策:
Prism 10をご利用の場合は、Prism 10.1.2 (2023/12/15 リリース)にアップデートして下さい
Prism 9 をご利用の方は、PowerPoint/Wordを管理者権限で実行し、Prismグラフが埋め込まれたファイルを開きます。

注意:
永続的にファイルのダブルクリックで PowerPoint/Wordが管理者権限で実行されるようにするには、PowerPoint/Word プログラム本体 (POWERPNT.EXE, INWORD.EXE) を管理者権限で実行されるように設定する必要があります。

GraphPad Prism から PowerPoint/Word へ グラフを送る (Ctrl+H, Ctrl+K) 場合、GraphPad Prism 自体も管理者権限で実行されている必要があります

Prism アイコンを右クリックし、“管理者として実行”を選択しPrismを実行し、目的のPrismファイルを開いてください。

永続的にGraphPad Prism が管理者権限で実行されるようにするには、Prism 再婚を右クリックし、“プロパティ” を選択し、ダイアログの “互換性” で、“管理者としてこのプログラムを実行する” をチェックしてください。

0161 Prism 10.1.0 リリースノート サマリー

Prism 10.1.0 は、2023年10月20日にリリースされました。

GraphPad社ページ

改善された機能

  • 多変量グラフで、シンボルサイズを定義するための新しいオプションが導入されました。 最小シンボル サイズを定義してシンボル サイズをスケーリングすることに加えて、最大シンボル サイズを定義してスケーリングすることも選択できるようになりました。 また、最小と最大のシンボル サイズの両方を定義でき、Prism はその大きさの間ですべてのシンボル サイズを適切にスケーリングします!

最小シンボルをサイズ 10 に設定

最大シンボルをサイズ 40 に設定

最小シンボルをサイズ 10 に設定し、最大シンボルをサイズ 40 に設定

  • Prismで提供される全てのデータシミュレーションについて、 乱数種 を定義できるようになりました:
    • 「XYデータのシミュレーション」[Simulate XY Data]
    • 「列データのシミュレーション」[Simulate Column Data]
    • 2×2 分割表のシミュレーション
  • PrismがFisherの正確確率検定で処理することができるデータの大きさを拡大しました。 Prism 10.1.0 は、Fisher の正確確率検定を M x N 分割表で実行することができます(総観測数によって制限)。
  • 数値積分の精度を高めたことで、DunnettのT3多重比較検定から計算される信頼区間が改善されました。
  • 以下を含むアプリケーション全体のパフォーマンスが向上しました:
    • 大量のデータが含まれるファイルを開く
    • 除外された値/空の値が含まれるファイルを開く
    • 膨大な数のデータシート (最大 500) を含むファイルを開く
    • 大量のデータが含まれるファイルの保存
    • グラフのレンダリング (大量のデータによるグラフに対する改善)
    • 分析パフォーマンス(Pearson 相関での改善)
    • Magic 機能(Windows での改善)
    • レイアウトのコピー (Windows のみで改善)
    • 大きなプロジェクトでのナビゲーション (ギャラリーとシート間での表示の切替え、大きい画像を持つレイアウトへの切替え)
    • データのインポート(「グループプロット」[Grouped]データでの改善)
  • Prism Cloud ベータ: プロジェクトを公開した後、Prism Cloud Web アプリケーションでデータと結果をグラフとレイアウトとともに表示します(サブスクリプションでのみ)。

分析のバグフィックス

グラフのバグフィックス

その他のバグ修正

0138 Prism オブジェクトが埋め込まれたOfficeファイルのエラー

MS-Word等のMS-Officeファイルを開こうとしたとき、実際に起動はしませんがGraphPad Prismが起動しそうになる、あるいは、「ファイルの一部が破壊されています」というメッセージが出力されるケースがあります。

この現象の原因は、

Windowsの場合:
開こうとしたMS-OfficeファイルにPrismのグラフ等のオブジェクトがOLEにより埋め込まれていて、特に埋め込まれたPrismオブジェクトが、PCにインストールされているPrismよりも、古いバージョンで作成されていることが原因です。※複数のバージョンのPrismをインストールしている場合でも、この問題が生じます。

Macの場合:
開こうとしたMS-OfficeファイルがWindows版のMS-Officeで作成され、PrismのオブジェクトがOLEにより埋め込まれていていることが原因です。MacではOLEの機能がサポートされていないため、埋め込まれたオブジェクトを作成したPrismバージョンに関係なくこの現象が生じます。

問題を解消するには、

Windowsの場合:
一旦MS-Officeファイルを開き、埋め込まれたPrism オブジェクトを右クリックし、オブジェクトのPrismバージョンを現在PCにインストールされているGraphPad Prismのバージョンに変換し、ファイルを保存します。あるいは、埋め込まれたPrismオブジェクトを画像に置き換えて貼り付けます。

Macの場合:
OS自体がOLE機能をサポートしていませんので、問題のMS-Officeファイルを作成したWindows環境で開き、OLEにより埋め込まれたPrismオブジェクトを画像に置き換えて貼り付ける作業が必要となります。

以上

0125 PDFとEPS形式によるエクスポートでの不具合

Windows 10 環境で、GraphPad Prism 6 及び 7 を使用し、グラフやレイアウト等をPDFやEPS形式でエクスポートする際に、内容にギリシャ文字や数学記号等のシンボルフォントが含まれている場合、それらのフォントが正しく出力されない問題が確認されています。

この問題は、GraphPad Prism 7.01以後のバージョンで修正されています。

この問題は、現在までMac版では見つかっておりません。

 

GraphPad Prism 6.0xを、Windows 10でご利用の方には、残念ながら修正アップデートはございません。

 

以上

2016.10.26

0101 Mac Keynote 6にグラフ(または、レイアウト)を送ることができない

この問題は、Keynote 6で確認された問題で、他のバージョンでは問題はありません。

PrismのSendボタン(と、コマンド)で、1クリックでKeynoteやPowerpointにグラフまたはレイアウトを送ることが出来ます。 KeynoteやPowerpointが起動していないときは、Prismはそれらのアプリを起動し、新しいスライドを作成し、Prismのグラフ背景と同じになるようにその背景を変更し、グラフやレイアウトを挿入します。

Keynote 6 は2013年10月にMavericksと同時にリリースされ、 PrismはKeynote 6 が起動していなくても、起動することは出来ますが、新しいスライドを自動的に作成したり、Sendボタン(と、コマンド)でグラフを挿入することはできません。

現在GraphPad社では原因を調査していますが、Prismでこの問題に対応できるか、あるいは、Appleから何かしらの対応があるかは不明です。

この問題を回避するには、手動で新しいスライドを作成し、グラフやレイアウトを一旦クリップボードへコピーしてから、Keynote 6へ貼り付けてください。 

0073 グラフの軸のスケーリングを区間で変更するには?

散布図等でデータの値が偏っている場合、軸を2分割あるいは3分割し、スケーリングを区間で変更することにより、見易くすることができます。

「軸のフォーマット」ダイアログで以下の設定を行います。

・「X軸」タブ
「間隔と方向」で「2点線分(—/ /—)」もしくは「3点線分(—/ /—/ /—)」を選択します。
「破断区分」で「左」(線分の左側の設定)、中央(線分の中央の設定)、「右」(線分の右側の設定)を選択します。
「範囲」の「長さ」「最小値」「最大値」に適度な値を入力します。
「目盛の間隔」の「主目盛の間隔」「Xの開始値」に適度な値を入力します。

・「左Y軸」タブ、「右Y軸」タブ
「間隔と方向」で「2点線分(—/ /—)」もしくは「3点線分(—/ /—/ /—)」を選択します。
「破断区分」で「下」(線分の下側の設定)、中央(線分の中央の設定)、「上」(線分の上側の設定)を選択します。
「範囲」の「長さ」「最小値」「最大値」に適度な値を入力します。
「目盛の間隔」の「主目盛の間隔」「Yの開始値」に適度な値を入力します。


データが対数スケールに適したものである場合は、以下をお試しください。

「軸のフォーマット」ダイアログで以下の設定を行います。

・「X軸」タブ、「左Y軸」タブ、「右Y軸」タブ
「スケール」で「Log 10」または「Log 2」を選択します。

0071 グラフの軸をオフセットするには?

a)
「軸のフォーマット」ダイアログで以下の値を設定します。

・「フレームと原点」タブ
「フレームとグリッド線」の「フレームスタイル」で「オフセットXY軸」を選択します。

b)原点付近での表示の改善が目的であれば、X軸、Y軸の原点位置をずらします。

「軸のフォーマット」ダイアログで以下の値を設定します。

・「フレームと原点」タブ
「原点」の「原点の設定」で「カスタム」を選択し「Y軸がX軸と交差する位置 X=」と「X軸がY軸と交差する位置 Y=」に適度な値を入力します。

・「X軸」タブ
「範囲」と間隔の自動設定のチェックを外し、「範囲」の「最小値」に適度な値を入力します。

「目盛の間隔」の「Xの開始値=」に「0.0」を入力します。

「追加の目盛とグリッド線」の「位置 X=」に「0」を入力し、「目盛」「線」をチェックします。

・「左Y軸」タブ
「範囲」と間隔の自動設定のチェックを外し、「範囲」の「最小値」に適度な値を入力します。

「目盛の間隔」の「Yの開始値=」に「0.0」を入力します。

「追加の目盛とグリッド線」の「位置 Y=」に「0」を入力し、「目盛」「線」をチェックします。

c)X軸またはY軸を独立してオフセットする機能はありませんが、独立してオフセットしたように表示させることが可能です。

「軸のフォーマット」ダイアログで以下の値を設定します。

・「フレームと原点」タブ
「原点」の「原点の設定」で「左下」を選択します。

・「X軸」タブ
「範囲」と間隔の自動設定のチェックを外し、「範囲」の「最小値」に適度な値を入力します。

・図形ツールの矩形を選択し、オフセットしたい軸上に描画します。

・描画した図形上で右クリックし、「塗りつぶしの色」を背景と同色に、「境界線の太さ」を「なし」に設定します。
※「境界線の太さ」で「なし」を選択できない場合は、「境界線の色」を背景と同色に設定します。

0050 グラフ自体は変更せずに、目盛りの数字のみを変更するには?

上図のように、Y軸の目盛の数値(100,200,300,400)を変更(1,2,3,4)するには、FormatAxesダイアログのAdditional ticks and grid linesのフィールドで設定を行います。

Format Axesダイアログは、右クリックメニュー、または対象となる軸をダブルクリック(この例ではY軸)します。

0048 Y軸に中略波線を入れるにはどうしたらいいでしょうか?

軸に中略波線を入れるには以下の手順で行います。

1.描画されたグラフの分割したい軸を選択し、右クリックメニューを開き Format Axes(軸のフォーマット)を選択します。
2.Format Axesダイアログから、Left Y Axisを選択し、Format AxesのGaps and DirectionのプルダウンメニューからTwo segmentsを選択します。
Regularly spaced ticksの項目で目盛りの間隔の設定を行います。

3.軸の分割および主目盛りの間隔を設定後、OKボタンをクリックします。Y軸に中略波線が挿入されます。

※X軸がカラム(文字)データの場合は分割できません。

0042 グラフをAdobeイラストレーター上でグループ解除することはできますか?

Adobeイラストレーター上でグラフの解除を行うには、グラフをEPS形式でエクスポートする必要があります。
メニューバーのExportボタンをクリックし、File Formatのプルダウンメニューから「EPS」を選択し、ファイルをEPS形式にエクスポートして下さい。

MSエクセル、パワーポイント上でグラフ解除を行う方法については、下記URLをご参照下さい。
グラフをエクセル/パワーポイントにコピー&ペースト後、グループ解除するには?