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0164 Prism 10.2.0 リリースノートサマリー (2024/0209)

詳細は、このGraphPad社ページでご確認ください。

Prism 10.2.0 は 2024 年 2 月 8 日 (米国時間)にリリースされました。

Prism 10.2.0の主な新機能:

  • macOS のダークモード: Prism は、スタイリッシュなダーク テーマでデザインを見直したダイアログ、ツールバー、テーブル要素によるダーク モードのシステム設定を採用します。
  • コンパクトレター表示 (CLD): 統計的に有意差があるグループを示すためにアスタリスクの代わりに文字を使用することで、ペアごとの比較を表示しながら、グラフ上の混乱を軽減します。
  • カラースキームメニューの再設計: メニュー内で各カラースキームの色を直接表示し、最近使用した配色にすばやくアクセスし、ユーザー定義のカラースキームを見ることができます。
  • 新しい Prism Cloud 管理: Prism Cloud アカウントにすぐにサインインし、簡素化されたより直感的な管理で作業の公開を開始できます。

macOS のダークモード

ダークモードを Prism に導入します! 目の疲れを軽減し、様々なインタラクションを向上させるスマートなダークデザインで、完全にリフレッシュされた視覚体験をお楽しみください。 このスタイリッシュな新しいデザインは、作業環境にあわせてデバイス上でダークモードが可能にされるとき自動的に可能になります。

コンパクトレター表示 (CLD)

多くの1-wayと2-way ANOVA分析では、各々のグループ平均値とすべての他のグループ平均値を比較する多重比較の実行を伴います。 対象となるグループの数によっては、多くの個々の比較が行われる可能性があります。 これらの比較の全てを大カッコとアスタリスクでグラフの上で要約することは結局多くのスペースを必要とし、結果の解釈を困難にします。

コンパクトレター表示(CLD)は、そのグループに関係するすべての比較を評価するために使用でき、各グループに割り当てられた一連の文字に置き換えることで、この問題に対処します。 基本的に、いずれかの2つのグループが文字を共有する場合、これらの2つのグループ間の比較は統計的に有意でないことことが分かります。 いずれかの2つのグループが文字を共有しない場合、これらの2つのグループ間の比較は統計的に有意であることが分かります。

グラフへのCLDの追加は、以下の2つの方法のいずれかで分析されたデータについて利用可能です:

  • 1-way ANOVAに続く多重比較検定で、「各列の平均をその他の列の平均で比較する」[Compare the mean of each column with the mean of every other column]
  • 2-way ANOVA続く多重比較検定で、「行と列に関係なくセル平均を比較する」[Compare cell means regardless of rows and columns]

カラースキームメニューの再設計

グラフに色彩を適用することは、結果を強調し、ビジュアルが希望通りに見えるようにするための最良の方法の 1 つです。 したがって、色彩の選択に、何らかの推測を含めるべきでありません。 Prism 10.2.0では、カラースキームメニューのデザインをアップデート、グラフに適用される塗りつぶしや枠線の色のプレビューを含めました。 連続カラーマップを持つによるグラフについては、使用可能なカラー スキームには、使用されるグラデーション マップも表示されます。

さらに、「最近使用したカラースキーム」[Recently used]と「ユーザー定義のカラースキーム」[User Defined] セクションも追加され、素早くお気に入りのカラーオプションにアクセスすることができるようになりました。より自信を持って色を選択し、グラフに希望する正確な外観を与えることができるようになりました。

新しい Prism Cloud 管理

より簡単にサインインし、Prism Cloudを開始できるようになりました。 管理の改善により、プロジェクトの公開、公開された作業の共有、Prism Cloud ワークスペースの探索、または単に Prism Cloud が提供するものについての詳細を学ぶことでも、がより簡単になりました。

改善された機能

  • ツールバーで、Prism Cloud コマンドの UI/UX をアップデート
  • カラースキーム・メニューへ多数の変更を実装:
    • 各々のカラースキームへ、プレビュー・カラーパレットを追加
    • ヒートマップに、ヴィリディス、マグマ、プラズマ、インフェルノのグラデーションカラーを追加
    • カラースキームメニューに、”最近使用したカラースキーム/Recently used”と”ユーザー定義のカラースキーム/User Defined” を追加
  • 「選択と変換」[Select and transform]分析で、使用可能な関数のセットに SUM および COUNT 変換を追加
  • ツリー ビューと選択された比較カウンターを追加し、1-way ANOVA および ネスト ANOVA 分析で、予め選択された列のペアを複数比較するための 「比較」[Compare]サブ ダイアログのデザインを改善
  • ”比較の形式” ダイアログの「グラフの比較」[Comparisons on Graph]タブに水平スクロールバーを追加
  • Y軸のスケールが “log 10”, “log 2”, the “真数/Antilog”で、最小範囲が > 1 のとき、「軸のフォーマット」[Format Axes] ダイアログの 「小数点以下桁数」[Decimals]オプションが利用可能
  • 「ナビゲーター」[Navigator ]コマンドに”パネル 左/left panel” を追加し、「インスペクター」[Inspector] コマンドに ”パネル 右/right panel”を追加
  • ”設定/Preferences/Settings” ダイアログの”サービス/Services”タブで、カスタマーサポートのリンクをアップデート
  • ようこそ/Welcome ダイアログで、多変量データのプレビューをグラフ例を含むようにアップデート
  • (Mac) Layout シートの上で、”Center everything on the page” コマンドが利用可能になりました

パフォーマンス

  • TXT、CSV、および XML 形式の大きなデータ範囲 (グループプロット/Grouped データ 104x52x1800) を Prism のデータ テーブルにインポートするパフォーマンスが向上し、Prism 10.2 は以前のバージョンの Prism 10 よりも高速になりました。
  • 膨大な量のデータによる相関分析の計算性能が向上し、Prism 10 は Prism 9 より顕著に早くなりました。
  • 変更されたデータ テーブルからリンクしたグラフと結果 (線形回帰、相関、外れ値検出、記述統計) への切り替えのパフォーマンスが向上しました。
  • 大量のデータ (~200000x10x5) を含むプロジェクトの保存で、PZFX 形式を使用する以前のバージョンと比較し、PRISM 形式による保存パフォーマンスが向上しました。
  • (Windows) 大量のデータによる線形回帰分析の計算のパフォーマンスが改善され Prism 10 が Prism 9 よりわずかですが早くなりました。
  • (Windows) たくさんのグラフが含まれるレイアウトをクリップボードにコピーするパフォーマンスが向上し、Prism 10 は Prism 9 よりも顕著に早くなりました。
  • (Windows) 多変量グラフ上でテキストの移動やオブジェクトの描画を行うと長い遅延が発生する問題を修正しました。
  • (Windows) 大量のデータ (15×1600) をレンダリングするグループプロットグラフへの切替えのパフォーマンスが向上し、Prism 10 は Prism 9 よりも数倍高速になりました。
  • (Windows) Microsoft Excel ドキュメントから広範囲のデータ (1024x16x500) をコピーし、Prism のデータ テーブルへのリンク貼付けするパフォーマンスが向上し、Prism 10 は Prism 9 の 2 倍早くになりました。
  • (Mac) たくさんのシートを持つプロジェクトで、 “Duplicate Family” 操作のパフォーマンスを向上させました。

0092 Windows Vista、Windows 7でのGraphPad社製品の動作について

Windows Vista, 7でのPrism 5, Prism 6の動作

Prism 5とPrism 6は、Windows XP同様に、Windows Vista, 7で問題なく動作します。Prism 5は、Windows Vistaでは少し外観が変わりますが、機能には問題ありません。

Windows Vista, 7でのPrism 4の動作

Windows Vista, Windows 7が公開される前にPrism 4は開発されたため、Prism4ははサポートされておりません。現行バージョンへのアップグレードをお願い致します。シングルユーザー版の場合は互換性をもたせることで使用できる場合がございますので、シリアル番号を明記の上 テクニカルサポートまでお問い合わせ下さい。

InStat 及びStatMate
InStat 3 とStatMate 2 は共に英語Windows Vista, 7で動作が確認されております。
※日本語Windows Vista, 7では完全な動作は確認されておりませんのでご注意ください。

上記以外のPrism、InStatとStatMateの初期バージョンについては、Windows Vistaでの動作確認は行っておりません、またその計画もありません。問題があることも予想されますが、確認されていません。

64 bit Windows
GraphPad社が確認を行った限りでは、現行のGraphPad社製品は64bit Windowsで問題なく動作しますが、64bit環境のメリットを生かすことはできません。

Prism 5.03とInStat 3.1は、64 bit Windowsで動作するように修正が加えられていますが、製品のアップデートが推奨されます。

64bit Windows Vista環境で、InStatCDからインストールできない問題が報告されています。この問題を回避するには次のように作業します:CDの自動実行を行わず、エクスプローラーでCDを開き、install.exe(setup.exeではなく)をダブルクリックしインストーラーを実行します。

64bit Windows Vistaで、InStatを使用するには、Windows XPモードでの実行に設定する必要があります。instat.exeファイルを右クリックし、プロパティタブで互換性モードを設定します。StatMateでも同じように互換モードで使用する必要があります。しかし、StatMate 1は64bit Windows では互換モードでも使用できません。

0064 Mac OSX 10.7 Lionとの互換性は?【Mac】

Prism5
OS X Lion上で問題なく動作することが確認されておりますが、Lionの新機能(自動バックアップ、フルスクリーン等)の利用はできません。
ご注意下さいPrism5.0aのCD-ROMからのインストールがサポートされておりません。Prism5.0dを送付させて頂きますので、シリアル番号を明記の上、弊社までご連絡下さい。
FAQ No.0060 Prism5をMac OS10.7 (Lion)にインストール後、シリアル番号を入力しましたが起動しません。

InStat, StatMate, and Prism 4
InStat 3, StatMate 2 and Prism 4は古いスタイルのプログラミングが使用されており、Rosettaを経由してIntelチップの搭載されたMac上で動作します。OS X LionではRosettaがサポートされていないため起動しませんのでご注意下さい。Prism4をOS X Lion上でご利用の際は、Prism5へのアップグレードが必要となります。

0063 Mac OSX 10.6 Snow Leopardとの互換性は?【Mac】

Prism5
Prism5.0dはOS X Snow Leoplard上で問題なく起動することが確認されています。

InStat, StatMate, and Prism 4
InStat 3, StatMate 2 and Prism 4は古いスタイルのプログラミングが使用されており、Rosettaを経由してIntelチップの搭載されたMac上で動作します。OSX 10.4 (Tiger) and 10.5 (Leopard)には、Rosettaが自動的にインストールされるようになっていますが、OSX10.6 (Snow Leopard)にアップデートした場合、Rosettaは自動的にインストールされません。そのため、OSX10.6へアップデートする際にインストーラの”Customize”ボタンをクリックし”install Rosetta”のオプションを選択する必要があります。
アップデート時にRosettaのインストールオプションを選択しなかったり、すでにOS10.6がインストールされているMacで InStat 3, StatMate 2, or Prism 4を使用する場合、プログラムを初めて起動する時にRosettaのインストールを促すダイアログが表示されます。インターネットに接続されている場合、AppleのサーバーからRosettaをインストールできますが、インターネットに接続されていない場合はインストールCDを挿入し、”Optional Installs”フォルダを開き”Optional Installs”をダブルクリックします。


0062 マクネマー(McNemar)検定について

InstatおよびPrismでは、McNemar検定を行うことは出来ません。

GraphPad社では、McNemar検定が必要なユーザーのために、自社WebサイトのQuickCalcsで計算機能を提供してしています。

1) 下記URLのQuick Calcsにデータを入力後、Calculateボタンをクリックします。
http://www.graphpad.com/quickcalcs/McNemar1.cfm

2) 結果として、P値およびオッズ比が算出されます。

QuickCalcs:
http://www.graphpad.com/quickcalcs/index.cfm

0028 Prism, Instat, StatMateの違いは?

PrismとInStatは医学統計を目的に設計されており、StatMateは検出力の測定を目的としたソフトウェアです。
PrismとInStatの統計機能はオーバーラップしている箇所が多くあり、大きな違いはグラフ作成能力が制限されているだけです。
グラフ作成を優先としない場合、むしろInStatの基礎的統計のステップ方式の方が好まれるかもしれません。
InStatでは基本的な統計の検定を実行できますが、二元配置ANOVA・生存分析・ロジスティック回帰・段階的重回帰・因子/クラスター分析・ANCOVAの統計機能はありません。
Prismの方が多くの統計解析機能を含んでいると言えますが、InStatでは複合回帰(multiple regression)の実行が可能ですが、Prismには含まれていませんのでご注意下さい。

GraphPad Prism
PrismとInStatの統計機能は重複する点がありますが、Prismは、非線形回帰・生存曲線・二元配置分散分析・線形回帰線の比較、その他を含めさらにたくさんの機能があります。
Prismは、PowerPointでのプレゼンテーション・ウェブサイト・Wordドキュメント等、出版印刷に耐えうる高解像度イメージファイルとしてエキスポートができ、カスタマイズ可能なグラフを簡単に作成することができます。
学会誌や雑誌の原稿用にグラフを作成する場合、Prismのエクスポート機能が極めて有効です。

GraphPad InStat
GraphPad InStat は扱い易く、本格的な統計プログラムの代替となります。
統計の初心者でも、わずか数分でデータ分析をすることができます。
データを入力し、統計検定を選ぶだけで結果が得られます。
検定力の強力な統計プログラムを持っていても、InStatのシンプルなステップ方式が使いやすい場合があります。
複雑な問題は大きなプログラムで、日常分析はInStatで処理するという使い方をお勧めします。

GraphPad StatMate
GraphPad StatMateは、実験の最適な標本サイズや実験が効果的かどうかを測定するプログラムです。
実験に必要なデータポイントがいくらか求めた値から推量し、種々の仮説の相違を検出するための実験における検出力を瞬時に計算します。
StatMateは、操作が一目瞭然で学習の必要がありません。
ユーザが必要なすべてのドキュメントは、プログラムに組み込まれています。
Prism/Instatには検出力やサンプルサイズを算出する機能がありません。
科学的、臨床的に価値があると思われる差を想定し、それを検出する上での検出力には意味があります。
StatMateはその計算を支援する機能を提供します。