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0113 Prism 6.0h OS X 10.11 El Capitan対応版リリース

Apple社より2015年10月1日(日本時間)にリリースされたOS X 10.11 El CapitanでPrismを使用する場合、いくつかの問題が確認されており、現在GraphPad社では、このEl Capitanに対応する Prism 6.07hの開発を進めております。

現在Mac版Prism 6をお使いの方は、Prism 6.07hがリリースされるまで、OS X 10.11 El Capitanへのアップデートはお控えください。

本日(2015年10月27日)、OS X 10.11 El Capitan対応のMac版 Prism 6.0hがリリース開始されました。

Prism 6.0gまでのPrism 6をご利用のユーザーの方は、OS X 10.11 El CapitanにOSをアップデートされる際には、必ず6.0hへアップデートをしてください

また、新規にEl Capitan搭載のMac PCを購入された方も同様に、Prism 6の旧バージョンインストール後ただちに 6.0hへアップデートを行うか、もしくはインストールメディアケースに貼り付けれているシールに印刷されたダウンロードサイトから、6.0hインストールモジュールをダウンロードし、インストールを行ってください。

[注意]
Prism 6.0hでは、これまで確認されたEl Capitanに起因すると思われるほとんどのバグが修正されていますが、色選択で使用可能な色鉛筆による色の選択機能は、まだ正常に動作しません。この問題の解決は、今後のOSXのアップデートで行われると思われます。   OS X 10.11.2 のリリースで色鉛筆による色選択の問題は解決されています。

 

※Prism 5につきましては、既に開発が終了している為、OS X 10.11 El Capitanでの動作確認は行われておりません。

 

以上

0110 GraphPad Prism Mac 6.0gでの変更修正について

このリリースでは多数の不具合が解決されていますが、以下に修正された重要な不具合について概要を記載します。 

※Mac版 Prismは、バージョン 6.0eからバージョン 6.0gへアップデートされました。6.0fはリリースされておりません。

 

分析機能で修正されたバグ

  • Spearman相関からのP値の計算のバグが修正されました。Rsが負の値で、いくつかの値がタイ値で、厳密なP値が計算されている場合のみ分析に影響がありました。
  • P値が正しい値よりわずかに小さくなる場合がある、Mann-Whitney検定のバグが修正されました。
  •  感度と特異度の信頼区間は、たとえ他の信頼水準を選択したとしても、常に95%の信頼区間でした。
  • 標準の80%、90%、95%、98%、あるいは99%の信頼水準を選択せずにユーザー独自の水準値を指定したとき、オッズ比の信頼区間、比率間の相対リスクと差異は空白になっていました。
  • D’Agostino-Pearson正規性検定でデータセットに問題があった場合、K2値は空白でした。
  • ‘Substrate Inhibition’ の数式で表示される概略グラフは、正しくありませんでした。
  • 1-way ANOVAに続いて、比較するために列のペアを選択したい場合、Prism 6では19ペアまでしか選択できませんでしたが、40ペアまで選択可能になりました。
  • 非常にまれなケースですが、非線形回帰によるフィットで標準誤差が負の値で出力されることがあります。正しい標準誤差値は、出力された負の値の絶対値です。
  • ユーザー定義の関数を入力するとき、常用対数(基数 10の対数)をlog10(Y)あるいはlog(Y)と表わすことができるようになりました。以前のバージョンでは、log(Y)だけが可能でした。
  • Deming回帰でゼロ以外のX値でのY切片を求めたとき、結果は正しくありませんでした。
  • 微分数式により定義されたモデルによる非線形回帰フィットの、複数のバグがフィックスされました。
  • 生存率分析で、データテーブルが60,000行を超えると 空の結果を出力しました。

Yosemiteだけで確認されたバグの修正

  • Yosemiteで2本の指によるトラックパッドでの拡大/縮小ができませんでした。
  • Format Graphダイアログでグラフ要素に色を変更とき、カラーピッカーでグレイスケール値を入力すると、背景色も同様に変更されてしまいました。
  • ‘Clear’ チェックボックスが使用できない為、オブジェクトをクリア/透過にできませんでした。
  • 新しいMacのForceTouchトラックパッドで、Prism画面左側のナビゲーションパネルを操作すると、非常に非常に反応が鈍かった。

EPS形式での エクポートの問題が解決されないことに注意してください。Yosemiteの早い時期のリリースでは、PrismはサイズゼロのEPSファイルをエクスポートし全く使い物になりませんでしたが、 Appleは、Yosemiteのアップデートでこの問題を解決しました。

それ以前のOSXのバージョンで確認されたバグの修正

  • グラフの設定に関係なく、生存曲線やXYプロットで点の一つがプロット領域から外れていると 、点と点(および、階段)を結ぶ線が正しく表示されませんでした
  • X軸の範囲がゼロより大きい値から始まるとき、生存曲線の最初の区分が表示されませんでした。
  • 6.0dおよびそれ以前のバージョンで、シンボルやバーの境界の色を個々に指定し保存しても、再度ファイルを開くと設定は無効になっていました。
  • Magicツールを使用しているとき、Prismはときどきクラッシュしました。
  • Y軸の範囲がマイナスの値からプラスの値までのとき、ポイントと棒の両方描画するとグラフのベースラインはゼロではなくYminの値となりました。
  • 2つのオブジェクトを選んで位置合わせするとき、マウスや矢印キーによる微調整で移動することができませんでした。
  • Prismがフルスクリーンに拡大されているとき、描画メニューは、開いてもすぐ閉じてしまい、使用できませんでした。
  • Prism6.0eあるいはそれ以前のバージョンで、プロジェクトの開いたシンボルの境界の色が、黒色になっていました。
  • 対数Y軸を使用すると、XYデータの箱ひげ図は正しく表示されませんでした。
  • 大きなプロジェクトからシートを削除するとき、クラッシュすることがありました。
  • 「scatter plot with bars」グラフを選択し、更に対数Y軸を選択すると、バーは正しく描画されませんでした。
  • ナビゲーターでリンクしているシートの名称が正しく太字にされない場合がありました。
  • アクティベーションのシステムが改善されました。

0097 バグ:Prism 6.02と6.0cでのWilcoxonの符号付順位検定(Wilcoxon signed-rank test)

Wilcoxonの符号付順位検定は、列の統計(column statistics)分析の一部です。理論値と中央値を比較するオプションをチェックし、ノンパラメトリック検定を行います。

Prism 6.02と6.0cで、重大なバグが見つかりました。
Wilcoxonの符号付順位検定では、常にP < 0.0001と出力されます。

このバグは6.00、6.0a、6.01、6.0bにはありません、6.03と6.0dにでフィックスされます。

関連したWilcoxon符号付順位和検定( Wilcoxon matched pairs test)では問題はありません。

このバグは、列の統計の一部である符号付順位検定だけで生じます。

0089 スタートメニューから Prism 6 日本語版が起動できません

スタートメニューから「GraphPad Prism 6J」のアイコンをクリックしても英語版が起動してしまう場合は、以下の手順を行います。

1-1)
以下のリンクよりパッチプログラムをダウンロードし、実行します。
http://www.mdf-soft.com/Downloads/InstallPrism6Jpatch.exe

 

上記のプログラムで直らない場合は、以下の手順を行ってください。

2-1)
スタートメニュー → すべてのプログラム → GraphPad Software を開き、GraphPad Prism 6J のアイコンの上で右クリックし、メニューから「プロパティ」を選択します

2-2)
ショートカットタブを開き、リンク先に、スペース+「-module=japanese」を付け加えOKボタンをクリックします。

例)Cドライブにインストールした場合

3)
スタートメニューより GraphPad Prism 6J のアイコンをクリックし、日本語版が起動することをご確認ください。