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0162 Prism 10.1.1リリースノート

Prism 10.1.1 は、2023年11月29日にリリースされました。

Prism 10.1.1 では、Prism 10.1.0 に存在する問題に対する重要な修正が多数導入されています。 特に、以前のバージョンの Prism で作成されたファイルを開くと、一見空のデータ テーブルが表示され、データが失われた問題が修正されました。 このリリースは、Prism Cloudでのグラフの表示や他の重要な修正などが改善されています。

詳しくは、こちらをご覧ください。

0161 Prism 10.1.0 リリースノート サマリー

Prism 10.1.0 は、2023年10月20日にリリースされました。

GraphPad社ページ

改善された機能

  • 多変量グラフで、シンボルサイズを定義するための新しいオプションが導入されました。 最小シンボル サイズを定義してシンボル サイズをスケーリングすることに加えて、最大シンボル サイズを定義してスケーリングすることも選択できるようになりました。 また、最小と最大のシンボル サイズの両方を定義でき、Prism はその大きさの間ですべてのシンボル サイズを適切にスケーリングします!

最小シンボルをサイズ 10 に設定

最大シンボルをサイズ 40 に設定

最小シンボルをサイズ 10 に設定し、最大シンボルをサイズ 40 に設定

  • Prismで提供される全てのデータシミュレーションについて、 乱数種 を定義できるようになりました:
    • 「XYデータのシミュレーション」[Simulate XY Data]
    • 「列データのシミュレーション」[Simulate Column Data]
    • 2×2 分割表のシミュレーション
  • PrismがFisherの正確確率検定で処理することができるデータの大きさを拡大しました。 Prism 10.1.0 は、Fisher の正確確率検定を M x N 分割表で実行することができます(総観測数によって制限)。
  • 数値積分の精度を高めたことで、DunnettのT3多重比較検定から計算される信頼区間が改善されました。
  • 以下を含むアプリケーション全体のパフォーマンスが向上しました:
    • 大量のデータが含まれるファイルを開く
    • 除外された値/空の値が含まれるファイルを開く
    • 膨大な数のデータシート (最大 500) を含むファイルを開く
    • 大量のデータが含まれるファイルの保存
    • グラフのレンダリング (大量のデータによるグラフに対する改善)
    • 分析パフォーマンス(Pearson 相関での改善)
    • Magic 機能(Windows での改善)
    • レイアウトのコピー (Windows のみで改善)
    • 大きなプロジェクトでのナビゲーション (ギャラリーとシート間での表示の切替え、大きい画像を持つレイアウトへの切替え)
    • データのインポート(「グループプロット」[Grouped]データでの改善)
  • Prism Cloud ベータ: プロジェクトを公開した後、Prism Cloud Web アプリケーションでデータと結果をグラフとレイアウトとともに表示します(サブスクリプションでのみ)。

分析のバグフィックス

グラフのバグフィックス

その他のバグ修正

0160 Prism 10.0.3 リリースノート

GraphPad社 ページ

このリリースでは、Prism 10 の総合的なパフォーマンスを向上させ、以前のバージョンの Prism 10 と比較して .prism ファイルのサイズを全体的に削減されています。

このバージョンで Prism は、以前のバージョンの Prism で生じた macOS 14 Sonoma での重要な問題を、修正しています。 macOS Sonomaにアップデートする前に、確実にPrism 10.0.3にアップデートしてください。

全般的な改善 (サマリー)

  • Prism が .prism ファイルを開く速度を大幅に改善しました(場合によっては、10.0.3 を使用し再度プロジェクトファイルを保存する必要があります)
  • データテーブルや、分析シートにたくさんの空白値を含んでいるファイルを開くときの、Prismのパフォーマンスを向上させました。
  • Prismのオートリカバリ機能を向上させ、ヒートマップを含むファイルを開こうとすると稀に Prism がクラッシュする問題に対処しました。
  • (Windows) Prismのパフォーマンスが向上し、大きな画像を含むレイアウトシートに表示を切替えるとき、Prism 10 は Prism 9 より高速になりました。
  • (Windows) グラフギャラリー表示からデータテーブルや、結果シートから切替えるときの Prism のパフォーマンスが向上しました。
  • (Mac) AFP および SMBプロトコルを使用しているローカル ネットワーク フォルダに格納されているファイルで作業するときの Prism のパフォーマンスを向上しました。

分析のバグフィックス (サマリー)

  • 繰り返し測定 2-way ANOVA の「多重比較」の結果タブ で、一部のパラメータオプションの組合せによって、結果がほとんど空白であった問題を修正しました。
  • 2-way ANOVA に続く Dunnett の補正に対する修正済み P 値が誤っていた問題を修正しました。
  • ユーザー定義の数式による非線形回帰の結果で、正しい値の代わりに、”使用されません/Not used”と表示される問題を修正しました。
  • 「データ分析」[Analyze Data]ダイアログで選択した (すべてではない) データ セットが指定されている場合、2-way ANOVAの [オプション] タブで Tukey 検定と Newman-Keuls 検定が予期せず Sidak の多重比較検定に切り替わる問題を修正しました。
  • Prism 10 でPZFX/PZFファイルを開いた後、「抽出と再構成」[Extract and rearrange] 結果でデータが間違った処置グループに再割り当てされる問題を修正しました。
  • 非線形回帰の結果で突然 “基準化されたデータを分析しているので、基準化用量反応式の選択を考えましょう。/Since you are analyzing normalized data, consider choosing a normalized dose-response equation” というフローティングメモが表示される問題を修正しました。
  • データを除外した後に多変量データテーブルの変数型式が予期せずリセットされたため、Prism が相関分析の一部として R を計算できなかった問題を修正しました。
  • Cox 比例ハザード回帰分析で、分析定数タイトル『#Pseudo R2』のタイプミスを修正しました。
  • 入力データテーブルが空の列を含むとき、誤った列タイトルがネスト1-way ANOVAの多重比較の結果で表示された問題を修正しました。
  • ソースデータで、X列が日付/時間として表現されている場合、.prism プロジェクトファイルを開こうとすると 「スプラインフィット/LOWESS」[Fit spline/LOWESS] 分析で作成されたグラフの曲線が突然消えてしまう問題が修正されました。
  • Monte Carlo分析ダイアログで、選択した表にするパラメータが「OK」ボタンを押した後に予期せず選択解除される問題を修正しました。
  • P 値と統計学上の有意サマリーが、大きい値による Fisher の正確確率検定で計算されなかった問題を修正しました。

グラフのバグフィックス (サマリー)

  • 長い行タイトルを持つ Prism グラフを Microsoft Office にコピーすると、グラフ画像に余分な空白の余白が生じる問題を修正しました。
  • オブジェクトをグラフシートの上に動かすとき、多変量グラフの描画されたオブジェクトの塗りつぶしパターンが正確に描画されなかった問題を修正しました。
  • カスタムでシンボルの最小サイズが定義されたグラフからシンボルの削除を行った後に多変量グラフが更新されなかった問題を修正しました。
  • 「軸のフォーマット」[Format Axes]ダイアログで、フック/リンク定数が最小と最大の範囲に使用されると多変量グラフの軸の分割が正しく行われなかった問題を修正しました。
  • Cox 回帰パラメータダイアログで、グラフ作成のための追加変数として設定した色/サイズ変数が、プロジェクトを保存した後に失われる問題を修正しました。
  • プロジェクトを統合した後に、グラフの軸ラベルに適用したフォント設定が無効になる問題を修正しました。
  • Log10、Ln、または、確率を軸のスケーリングに適用した後で、多変量グラフの上で誤った開始値が軸に使用された問題を修正しました。
  • 色彩グループを「グラフ形式の変更」[Change Graph Type] ダイアログで、変更した後にグラフの上で色彩と大きさ凡例が突然場所を入れ替わる問題を修正しました。
  • X軸の自動的な副目盛が突然多変量グラフ上で表示されなくなる問題を修正しました。
  • .pzfx または .pzf 形式で保存すると、グラフの右側のキャップ付きの線が矢印に変わってしまう問題を修正しました。
  • ジグザグ括弧の方向を変更すると、多変量グラフの ] ジグザグ線のテキストがシフトされて表示される問題を修正しました。
  • ナビゲーターで、リンクしたデータシートの名称を変更した後、突然多変量グラフのグラフタイトルが変更されてしまう問題を修正しました。
  • ネストグラフを含む.pzf ファイルを開くとX軸ラベルは最初の群だけのものしか表示されない問題を修正しました。
  • 正しくない多変量グラフのデフォルトの”「開始値」[Starting at]”の値が、「グラデーション凡例の設定」[Gradient Legend Settings]ダイアログに反映される問題を修正しました。
  • 変更された多変量の軸ラベルの位置と場所、およびそれらの番号付けが追加の目盛とラベルに適用されないもんだいを修正しました。
  • 多変量グラフの軸の長さを変更した後に、副目盛が正しく割り振られない問題を修正しました。
  • 大きさの凡例の位置が変更された後に、多変量グラフの色の凡例の値/ラベルの位置が、突然反対側に変更される問題を修正しました。
  • Windows で保存したプロジェクトを開いた後に、Mac 上の別のプロジェクトにリンクされたレイアウト上のグラフが空白で表示される問題を修正しました。

その他のバグ修正 (サマリー)

  • ファイル全体のサイズを削減するために、多くの改善を .prism ファイルに導入しました。
  • グラフ上のオートコンプリート リストから項目を選択した後や、プロジェクトファイル内で複数の異なるフォントを使用した後に、Prism プロジェクトのサイズが予期せず増加する問題を修正しました。
  • リンクが切れている「抽出と再構成」[Extract and rearrange]結果シートを含むPZFX/PZFプロジェクトファイルを開こうとすると、Prism がクラッシュする問題を修正しました。
  • 欠測値を持つデータセットによる Cox 回帰分析を含むファイルを開こうとすると、Prism がクラッシュする問題を修正しました。
  • 全てのデータを元のデータテーブルから削除した後に、多変量グラフに切替えるとPrismがクラッシュする問題を修正しました。
  • .prism ファイルを保存した後に、選択されたセルのフォーカスが失われる問題を修正しました。
  • 複数のプロキシを含む PAC ファイルによって設定されたプロキシ サーバーを通して、電子メール サインインで Prism をアクティベーションすることができない問題を修正しました。
  • 認証を必要とするプロキシサーバーによるネットワークで、Prismがアクティベーションできなかった問題を修正しました。
  • 複多変量グラフの凡例と軸タイトルの中で検索する機能を修正しました。
  • プロジェクトファイルを保存した後で、「XとYの転置」[Transpose X and Y]」分析ダイアログの、「結果の新しいグラフを作成」[Create a new graph of results]」オプションは無効になりました。
  • プロジェクトファイルを保存した後に、フリーズされた多変量グラフ上の空のプレースホールダーの代わりに{埋め込まれたデータテーブルが表示される問題が修正されました。
  • 多変量グラフが埋め込まれたテーブルで、タイトルをソースデータテーブルで変更した後に、行タイトルが自動的にアップデートされなかった問題を修正しました。
  • グラデーションカラーマップを使用した多変量グラフの「グラフフォーマット」[Format Graph] ダイアログの透過性オプションに”-1%”が表示される問題を修正しました。
  • 以下のダイアログで、ヘルプボタンのリンクを修正しました:
    • 「カイ二乗 (およびFisherの正確確率)検定」[Chi-square (and Fisher’s exact) test]
    • 「観測された分布と予測される分布の比較」[Compare Observed Distribution with Expected]
    • 「軸のフォーマット」[Format Axes]
    • 「グラフフォーマット」[Format Graph]
  • 多変量グラフ上のテキストを含む大カッコのコンテキスト メニューの「テキストの色」[Text Color]と「テキストの書式…」[Format Text…]コマンドを修正しました。
  • テキストの書式設定コマンドを修正し、グループ化された描画オブジェクトのコンテキスト メニューで重複した「枠線/線の色」[Border/Line Color] +「枠線の色」[Border Color] 項目を削除しました。
  • 多変量グラフの追加された目盛のラベルが、フック/リンク定数である場合、削除や編集ができない問題を修正しました。
  • 情報ノートのテキストの面一位置調整が .prism 形式で保存されない問題を修正しました。
  • プロジェクトファイルが .prism 形式で保存された後、多変量グラフでフローティングメモが最小化された状態を自動保存しない問題を修正しました。
  • ページ上の多変量グラにに幾つかの図形オブジェクトがある場合にMagicツールを適用するとPrism がクラッシュする問題を修正しました。
  • 認証が必要なプロキシサーバーがある場合、PrismプロジェクトをPrism Cloudに公開できない問題を修正しました。

0159 Prism 10 アクティベーションでの注意 (2023/11/09 更新)

Prism 10 からは、インストール時のダイアログが変更され、アクティベーション方法をユーザーが選択する必要があります。
複数の選択肢がありますが、一部制限があり、現在、
マシンアクセストークンで起動」[Activate with a Machine Access Token] は、ご利用できません

※グループ サブスクリプションライセンス は、従来形式でアクティベーションしてください。

0158 Prism 10 でのアクティベーション

ステップ 1: オプションから、シリアル番号(マシン固定ライセンス)を選択します

Prism 10からは、ライセンスの種類の選択が促されます。 「シリアル番号(マシン固定ライセンス)」[Serial Number (Machine Licenses)]オプションを選択します。

ステップ 2: シリアル番号を入力して、次へ/Next Stepをクリックします。

ステップ 3: 使用するマシンの登録(REGISTRATION)プロセスを開始します。

Prism は、コンピュータのマシンID が入力されたダイアログを表示します。 このマシンIDは、一意的に特定のコンピュータを識別するために、Prism により生成されます。 この値は、OS あるいは他のソフトウェアで使用されるいかなる値とも一致しません。 ‘次へ/Continue’, ‘次/Next Step’, あるいは ‘アクティベーションコードの入力/Enter Activation Code’ とラベルの付いたボタンが表示されます。 それらは、登録の次のステップ進むためにクリックするボタンです。 ボタンのラベルは、インストールしているバージョンと OS で異なります。

ステップ 4: Prism Registration ダイアログを開きます。

Prismは、ステップ 3でダイアログボックスを表示すると同時に、ウェブブラウザで登録フォームが開きます。

ステップ 5: 登録フォームに記入します。

メールアドレスを入力し、残りの他の情報を確認の上、ページ下部の Submit ボタンをクリックします。

注意: このフォームに関する情報が全て記入してあれば、以下のようなメッセージが出力されます: “Thank you for subscribing!”。

ステップ 6: アクティベーションコードの取得

Prism のアクティベーション コード/Activation Code が表示されます。 画面に表示されない場合は、”GraphPad Prism activation code” という件名のメールをご確認ください。

このアクティベーション コードにより、特定の Prism シリアル番号 (ライセンス) による特定のコンピュータ上で Prism の使用が可能になります。

ステップ 7: Prism にアクティベーションコードを入力

Prismアクティベーションウインドウに、上記のステップ 3 でのスクリーンから戻り、 次/Next Step をクリックします。最後に、アクティベーションコードをコピーしそれをテキストフィールドに貼り付けて、GraphPadライセンス契約書/GraphPad license agreementのチェックボックスにチェックを入れ 「Prismの開始」[Start using Prism]ボタンをクリックします。

以上