0017 t検定、ANOVAで0.0001以下のP値を求めるには? (Prism 6 以前)

バージョン 6以前のPrismでは小数点以下4桁まで表示されますが、小数点以下5桁以上を求める場合はExcelで計算を行います。
Excelでの手順は下記の通りです。(Ref:GraphPad FAQ# 687

1.PrismでF値またはt値を有効桁数を最大にして求めます。
t検定またはANOVAのパラメータダイアログで有効桁数(Significant digits)から最大値を選択してください。
2.次にExcel を利用し、p値を求めます。
3.t検定の場合は、ExcelのTDIST関数を利用します。

関数:TDIST(x、自由度、尾部)の「x」が、Prismの分析結果に表示されたt比にあたります。
もしtが負数であれば、絶対値を入力して下さい(Excelのバージョンによっては負数を正確に認識しません)。
Prismの分析結果から「自由度」(df)を入力します。「尾部」の値は、片側分布の値を算出する場合は1を、両側分布の値を算出する場合は2になります。

ANOVAの場合は、FDIST関数を利用します。
関数: FDIST(x、自由度1、自由度2)の「x」は分析結果のF比にあたります。
「自由度1」には分子を指定し「自由度2」には分母を指定します。
入力する値を間違えるとp値は大きく外れてします。

※エクセルで小数点以下の桁数を設定するには、セルの書式設定ダイアログから行います。
表示形式タブのパーセンテージを選択し、小数点以下の桁数を入力します。