0047 1群の全ての値が同じ場合に、対応のないt検定を行うことはできますか。

対応のないt検定は、全ての値が間隔データまたは比率データである時、2群の平均値を比較することを目的としています。
Prismは次のいずれかのデータに対してt検定を実行します。

・カラムプロットテーブルに入力された未加工のデータ
・Mean, N, SD (またはSEM)を伴うデータのグループプロットテーブルの第1列

1群の値が同一である(または、SDないしSEMを0.0と入力した)場合、Prismはt検定を実行しません。
ある1群のSDが0に等しくなる理由としては次の3つの理由が挙げられます。

・同一の値は実際のデータではなく仮想の値である。
例として、コントロールの比として表される列の値の平均と、値としては無効な仮説値100を比べる事にします。
対応のないt検定はこの分析に対して適切ではありませんので、t検定の解析ページを削除します。
データテーブルに戻り同一の値の列を削除し、次に分析(Analyze)をクリックします。
カラム分析(Column Analyses)から、列の統計(Column Statistics)を選択後、パラメータダイアログで1群のt検定(One-sample t test)を選択し、仮説の値(Hypothetical value)を100と入力します。
Prismは各列のデータの平均と仮説の値を比較しながらt検定を行います。1群のt検定はカラム分析の統計であり、t検定による統計ではないことに注意して下さい。

・データが少数の実現値(Possible Value)である。
例えば、値は誰かの子ども達を示す整数とします。
あるサンプルの全員、同じ人数の子どもがいるということは確実にあり得ます。
このような場合はノンパラメトリックテストを使用するのもいいですし、分割表分析(Contingency table)のテーブルにデータを入力するのも方法の1つです。
僅少な値を数に追加(1.000001)してt検定を実行するのも可能ですが、t検定は整数からなるデータの分析ではなく、連続尺度のデータを分析することを本来の目的としていることを留意しておいて下さい。

・データは正しい。変数は連続値(比あるいは間隔)である。
記録された数字の桁数まで1群全ての値が同一である場合は、どちらかの値に僅少な数を加えた値に変更(3.00から3.0000001)して、t検定を実行して下さい。

Ref:GraphPad FAQ#1631

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