カテゴリー別アーカイブ: Prism4

0138 Prism オブジェクトが埋め込まれたOfficeファイルのエラー

MS-Word等のMS-Officeファイルを開こうとしたとき、実際に起動はしませんがGraphPad Prismが起動しそうになる、あるいは、「ファイルの一部が破壊されています」というメッセージが出力されるケースがあります。

この現象の原因は、

Windowsの場合:
開こうとしたMS-OfficeファイルにPrismのグラフ等のオブジェクトがOLEにより埋め込まれていて、特に埋め込まれたPrismオブジェクトが、PCにインストールされているPrismよりも、古いバージョンで作成されていることが原因です。※複数のバージョンのPrismをインストールしている場合でも、この問題が生じます。

Macの場合:
開こうとしたMS-OfficeファイルがWindows版のMS-Officeで作成され、PrismのオブジェクトがOLEにより埋め込まれていていることが原因です。MacではOLEの機能がサポートされていないため、埋め込まれたオブジェクトを作成したPrismバージョンに関係なくこの現象が生じます。

問題を解消するには、

Windowsの場合:
一旦MS-Officeファイルを開き、埋め込まれたPrism オブジェクトを右クリックし、オブジェクトのPrismバージョンを現在PCにインストールされているGraphPad Prismのバージョンに変換し、ファイルを保存します。あるいは、埋め込まれたPrismオブジェクトを画像に置き換えて貼り付けます。

Macの場合:
OS自体がOLE機能をサポートしていませんので、問題のMS-Officeファイルを作成したWindows環境で開き、OLEにより埋め込まれたPrismオブジェクトを画像に置き換えて貼り付ける作業が必要となります。

以上

0096 Prism5/Prism6を使用していますが、Prism4で使用していた数式が見つかりません。Prism4にあった数式は使えないのですか?

Prism5から、非線形回帰に使用される数式が全面的に刷新されました。以前に使用された数式は、Prism 5 以降では “Classic equations from prior versions of Prism” として分類されています。Prism 4で使用された数式とPrism 5以降で使用される数式の対応は下記の通りです。

新旧の数式の対応:

Prism 4 以前

Prism 5以後で使用される相当する数式

旧数式名

新しい数式カテゴリー

新数式名

One-site binding (hyperbola)

結合 – 飽和 (Binding Saturation)

1サイト – 特異的結合 (One site — Specific Binding)

Two-site binding

結合 – 飽和 (Binding Saturation)

2サイト – 特異的結合 (Two sites — Specific Binding)

Sigmoidal dose-response

用量反応 – 刺激 (Dose-response – Stimulation)

log(agonist) vs. 反応 (log(agonist) vs. response (three parameter))

Sigmoidal dose-response (variable slope)

用量反応 – 刺激 (Dose-response – Stimulation)

log(agonist) vs. 反応 – 可変傾斜 (log(agonist) vs. response – Variable slope (four parameter))

One site competition

結合 – 競合 (Binding – Competitive)

1サイト – logIC50フィット (One site – Fit logIC50)

Two site competition

結合 – 競合 (Binding – Competitive)

2サイト – logIC50フィット (Two sites – Fit logIC50)

Boltzmann sigmoidal

———- (対応する新しい数式はありません) ———-

One phase exponential decay

指数 (Exponential)

1フェーズ減衰 (One phase decay)

Two phase exponenetial decay

指数 (Exponential)

2フェーズ減衰 (Two phase decay)

Exponential growth

指数 (Exponential)

指数的成長 (Exponential growth equation)

Power Series

———- (対応する新しい数式はありません) ———-

Polynomial (種々の)

多項式 (Polynomial)

対応する種々の式

Sine wave

サイン曲線 (Sine waves)

標準サイン曲線 (Standard sine wave)

Gaussian

ガウス (Gaussian)

ガウス分布 (Gaussian)

 

0094 生存分析で同じ時間で発生した複数のイベント/打切りを定義する

 

Prismの生存分析で、同じ時間で発生した複数のイベントを定義する方法はとても簡単です。

発生したイベントの数だけ、Xに同じ時間を設定しイベントの発生(デフォルトでは、1)を入力します。

以下の図は、150日の時点で対象が2件打ち切られ、46日の時点で3件のイベントが発生したデータの入力例です。

Prismの生存分析では、Xはシーケンシャルに入力される必要はありません。

同じ時間で複数のイベント/打切りが発生した場合も、データはバラバラに入力/定義されていても問題ありません。

以上

0092 Windows Vista、Windows 7でのGraphPad社製品の動作について

Windows Vista, 7でのPrism 5, Prism 6の動作

Prism 5とPrism 6は、Windows XP同様に、Windows Vista, 7で問題なく動作します。Prism 5は、Windows Vistaでは少し外観が変わりますが、機能には問題ありません。

Windows Vista, 7でのPrism 4の動作

Windows Vista, Windows 7が公開される前にPrism 4は開発されたため、Prism4ははサポートされておりません。現行バージョンへのアップグレードをお願い致します。シングルユーザー版の場合は互換性をもたせることで使用できる場合がございますので、シリアル番号を明記の上 テクニカルサポートまでお問い合わせ下さい。

InStat 及びStatMate
InStat 3 とStatMate 2 は共に英語Windows Vista, 7で動作が確認されております。
※日本語Windows Vista, 7では完全な動作は確認されておりませんのでご注意ください。

上記以外のPrism、InStatとStatMateの初期バージョンについては、Windows Vistaでの動作確認は行っておりません、またその計画もありません。問題があることも予想されますが、確認されていません。

64 bit Windows
GraphPad社が確認を行った限りでは、現行のGraphPad社製品は64bit Windowsで問題なく動作しますが、64bit環境のメリットを生かすことはできません。

Prism 5.03とInStat 3.1は、64 bit Windowsで動作するように修正が加えられていますが、製品のアップデートが推奨されます。

64bit Windows Vista環境で、InStatCDからインストールできない問題が報告されています。この問題を回避するには次のように作業します:CDの自動実行を行わず、エクスプローラーでCDを開き、install.exe(setup.exeではなく)をダブルクリックしインストーラーを実行します。

64bit Windows Vistaで、InStatを使用するには、Windows XPモードでの実行に設定する必要があります。instat.exeファイルを右クリックし、プロパティタブで互換性モードを設定します。StatMateでも同じように互換モードで使用する必要があります。しかし、StatMate 1は64bit Windows では互換モードでも使用できません。

0076 PrismはOS X 10.8(Mountain Lion)に対応していますか。【Mac】

PrismそれぞれのバージョンとOS X 10.8の互換性は次の通りです。

Prism6とOS10.8

Prism 6は、Mac OS 10.8で正常に動作することが確認されていますが、フルスクリーン、自動バックアップ機能等をまだ利用できません。

Prism 5とOS10.8

GraphPad Prism 5は、OS10.7( Lion)以前ににリリースされているため、10.7および10.8に追加されたフルスクリーン、自動バックアップ機能等に対応していません。また、Prism5につきましては、以下のような不具合が報告されています。尚、これらの問題をフィックスするアップデートバージョン Prism 5(5.0f)がリリースされております。Prismを起動し、Helpメニューから”Check for Updates”を選択すると、ブラウザが開きGraphPad Software社のページが表示されます。こちらのページから、Prism5.0fへのアップデート版をダウンロード下さい。

  • ExcelまたはWordからPrismデータ・テーブルへの数値やタイトルをコピー&ペーストするとプログラムがクラッシュする。
    Excelからのデータの移行は下記の方法でお願いします。
    • ExcelのテーブルをGraphまたはLayoutシートの上に貼り付け、次に(テーブルを編集するように)テーブルをダブル・クリックして開きます。貼り付けたテーブルの内容をPrismのデータ・テーブルにコピー&ペーストします。
    • データをExcelから.CSVファイル形式で保存し、それをPrismにインポートします。
    • ExcelからNumbersにコピー・ペーストし、続いてPrismへコピー・ペーストします。
    • Excelの代わりにNumbersを使用します。
  • PNGやTIFF画像を含む Prismファイルを保存すると、ファイル画像が表示されない。
    ファイル画像が読み込めず起こる問題ですが、Previewで画像ファイルを開き、アルファ・チャンネルなしでイメージを保存するか、または他のファイル形式で画像を再保存して対応下さい。
  • 解析定数と解析パラメータ・ダイアログのリンクが正常に機能しない。
    現在、この問題に対応したアップデート版(Prism5.0f)を開発中です。
  • ナビゲーターをマウスのドラッグにより広げた際、垂直白いバーが現れシート名が隠れる。
    この問題はシステム環境設定で選択を変えると解決します。まず、Prism終了し、アップルメニューからシステム環境設定を選択します。一般設定をクリックし、ダイアログにあるスクロールバーの設定を「常に表示」にした後、Prismを起動します。システム環境設定の変更となりますので、すべてのアプリケーションに変更が適用されます。

Gatekeeperについて

Mac OS X 10.8 から導入された Gatekeeper 機能により、実行ファイルの開発元が確認されるようになりました。GatekeeperはMac App Store以外からダウンロードされたアプリケーションや、アップルが認証した証明書でサインされていないアプリケーションの実行をブロックする機能ですが、Prism6は署名があるため警告は表示されません。

Prism5.0d以前のバージョンは Apple 社の Developer ID による署名が行われていないため、警告(「<ファイル名>は、開発元が未確認のため開けません。」)が表示されます。そのため、Prism5を起動する際に、アプリケーションの実行許可設定を変更する必要があります。下記のように設定を変更下さい。

1. アップルメニューからシステム環境設定を選択し、セキュリティとプライバシーを選択します。

2. 一般タブの「ダウンロードしたアプリケーションの実行許可」項目にある「アプリケーションを許可」を選択します。

3. システム環境設定を閉じ、Prism5を起動/インストールします。

ご注意下さい
設定を変更すると、マルウェアの脅威に対するリスクが生じます。インストール完了後は、セキュリティーとプライバシーの設定を「Mac App Storeと確認済みの開発元からのアプリケーションを許可」に戻して下さい。

Prism 4(及び、以前のバージョン)とOS10.8

Prism 4は10.7および10.8に対応しておりません。Prism6へのアップグレードをお願い致します。

 

0064 Mac OSX 10.7 Lionとの互換性は?【Mac】

Prism5
OS X Lion上で問題なく動作することが確認されておりますが、Lionの新機能(自動バックアップ、フルスクリーン等)の利用はできません。
ご注意下さいPrism5.0aのCD-ROMからのインストールがサポートされておりません。Prism5.0dを送付させて頂きますので、シリアル番号を明記の上、弊社までご連絡下さい。
FAQ No.0060 Prism5をMac OS10.7 (Lion)にインストール後、シリアル番号を入力しましたが起動しません。

InStat, StatMate, and Prism 4
InStat 3, StatMate 2 and Prism 4は古いスタイルのプログラミングが使用されており、Rosettaを経由してIntelチップの搭載されたMac上で動作します。OS X LionではRosettaがサポートされていないため起動しませんのでご注意下さい。Prism4をOS X Lion上でご利用の際は、Prism5へのアップグレードが必要となります。

0063 Mac OSX 10.6 Snow Leopardとの互換性は?【Mac】

Prism5
Prism5.0dはOS X Snow Leoplard上で問題なく起動することが確認されています。

InStat, StatMate, and Prism 4
InStat 3, StatMate 2 and Prism 4は古いスタイルのプログラミングが使用されており、Rosettaを経由してIntelチップの搭載されたMac上で動作します。OSX 10.4 (Tiger) and 10.5 (Leopard)には、Rosettaが自動的にインストールされるようになっていますが、OSX10.6 (Snow Leopard)にアップデートした場合、Rosettaは自動的にインストールされません。そのため、OSX10.6へアップデートする際にインストーラの”Customize”ボタンをクリックし”install Rosetta”のオプションを選択する必要があります。
アップデート時にRosettaのインストールオプションを選択しなかったり、すでにOS10.6がインストールされているMacで InStat 3, StatMate 2, or Prism 4を使用する場合、プログラムを初めて起動する時にRosettaのインストールを促すダイアログが表示されます。インターネットに接続されている場合、AppleのサーバーからRosettaをインストールできますが、インターネットに接続されていない場合はインストールCDを挿入し、”Optional Installs”フォルダを開き”Optional Installs”をダブルクリックします。


0062 マクネマー(McNemar)検定について

InstatおよびPrismでは、McNemar検定を行うことは出来ません。

GraphPad社では、McNemar検定が必要なユーザーのために、自社WebサイトのQuickCalcsで計算機能を提供してしています。

1) 下記URLのQuick Calcsにデータを入力後、Calculateボタンをクリックします。
http://www.graphpad.com/quickcalcs/McNemar1.cfm

2) 結果として、P値およびオッズ比が算出されます。

QuickCalcs:
http://www.graphpad.com/quickcalcs/index.cfm

0009 Windows版で作成したファイルをMacで開くことはできますか。

Windows版とMac版のPrismファイルには互換性がありますので、特別な変換作業は必要ありません。

Macのイーメールプログラムの中には自動的に添付ファイルをエンコード、または圧縮するものがあります。
よって、Windows版のPrismでMacユーザからファイルを受信すると、ファイルを開けない場合があります。
そのような場合は無料のStuffIt Expanderというソフトをwww.stuffit.comから入手して、利用してください。
MacBinaryや BinHex 形式で保存したファイルをWindowsで読めるように変換します。
ユーザがMacの圧縮形式を判別する必要はありません。StuffItが自動的に判別します。