GraphPad Prism  6 ユーザーズガイド

新機能: 回帰

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新機能: 回帰

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よりシンプルに

補間がより簡単に。一般に、標準曲線の値を補間する目的で非線形回帰が広く利用されています。この目的に関しては、非線形回帰ダイアログのオプションのほとんどは必要ないか、または役に立ちません。Prism 6 では、曲線の補間のためだけの新しい分析オプションが追加されました。必要なオプションだけが含まれるため、とても簡単に使用できます。
関数理解を助けるプロット。データをフィットするモデルとして数式を使用する前に、その数式を理解しておくのが望ましいです。これを行うには、関数をプロットし、パラメーターを変更した時の変化を確認します。Prism では、「曲線の生成」[Generate  curves] という分析を使用して関数をプロットします。関数自体のプロットに加え (またはその代わりに)、その関数の 1 番目と 2 番目の微分係数およびその積分値もプロットできるようになりました。

非線形回帰でフィット可能なモデル タイプの増加

陰関数および微分方程式。X およびパラメーターの関数として Y を定義する数式でモデルを表現しようとして、代数や微積分で苦しんでしまうのでは楽しくありません。不可能であることすらあります。代わりに、モデルを微分方程式 (dY/dX を定義する数式を入力) や陰関数式 (Y が等号の両側に存在する数式) で表現します。
より複雑なモデルの作成。Prism 5 では、数式内の特定の行が特定のデータ セットにのみ適用されるように指定することにより、異なるデータ セットについて多様なモデルを定義することができました。たとえば、数式内の <B> で始まる行はデータ セット B にのみ適用されるように指定できます。Prism 6 では、この構文を拡張し、さらに複雑な数式を作成できるようになりました。<A:D> で始まる行はカラム A から D までにのみに適用、または <A:K,2> で始まる行はカラム A から K まで 1 データ セットおき (A、C、E、G、I、K) に適用されるように指定できます。
新しい重み付けオプション。非線形回帰によるモデルのフィットの際、データを適切に重み付けすることが重要です。このオプションは無視されることがよくありますが、回帰結果に影響することがあります。従来 Prism では複数の重み付けオプションがありました。Prism 6 では、1/YK で重み付けを行う新しいオプションが追加されています。この場合、K は非線形回帰ダイアログの重み付けタブで入力する定数です。

 

非線形回帰の結果タイプの増加

Hougaard の歪度。非線形回帰を使用したデータのフィットにユーザー定義の数式を記述する際、パラメーターを複数の形式で表現することができます。たとえば、速度定数をフィットするか、または半減期にするか選択できます。Hougaard の歪度は、不確実性が対称に近づくようにパラメーター化を選択することで信頼区間がより正確になるようにする場合に便利です。
調整済みの R2Prism で、自由度の数を考慮する調整済みの R2 が算出されるようになり、異なるパラメーターのモデルを比較できるようになりました。

線形回帰

線形から非線形回帰へのワン クリックでの変換。線形回帰は非線形回帰の特殊なケースです。Prism の非線形回帰分析は直線のフィットに使用可能で、さまざまな目的に利用できます。しかし、実際には直線のフィットに非線形回帰分析を利用することはあまり考えられていません。 Prism 6 ではこの切り替えが簡単になり、線形回帰ダイアログの 「非線形回帰」[More choices] ボタンをクリックするだけになりました。
線形回帰式のコピー。Prism では従来、勾配と切片の最適値が算出されていましたが、数式の形式ではありませんでした。Prism 6 では、この直線の数式が、そのままグラフまたは文書にコピーおよび貼り付けできる形式で示されるようになりました。

linearRegEquation