0160 Prism 10.0.3 リリースノート

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このリリースでは、Prism 10 の総合的なパフォーマンスを向上させ、以前のバージョンの Prism 10 と比較して .prism ファイルのサイズを全体的に削減されています。

このバージョンで Prism は、以前のバージョンの Prism で生じた macOS 14 Sonoma での重要な問題を、修正しています。 macOS Sonomaにアップデートする前に、確実にPrism 10.0.3にアップデートしてください。

全般的な改善 (サマリー)

  • Prism が .prism ファイルを開く速度を大幅に改善しました(場合によっては、10.0.3 を使用し再度プロジェクトファイルを保存する必要があります)
  • データテーブルや、分析シートにたくさんの空白値を含んでいるファイルを開くときの、Prismのパフォーマンスを向上させました。
  • Prismのオートリカバリ機能を向上させ、ヒートマップを含むファイルを開こうとすると稀に Prism がクラッシュする問題に対処しました。
  • (Windows) Prismのパフォーマンスが向上し、大きな画像を含むレイアウトシートに表示を切替えるとき、Prism 10 は Prism 9 より高速になりました。
  • (Windows) グラフギャラリー表示からデータテーブルや、結果シートから切替えるときの Prism のパフォーマンスが向上しました。
  • (Mac) AFP および SMBプロトコルを使用しているローカル ネットワーク フォルダに格納されているファイルで作業するときの Prism のパフォーマンスを向上しました。

分析のバグフィックス (サマリー)

  • 繰り返し測定 2-way ANOVA の「多重比較」の結果タブ で、一部のパラメータオプションの組合せによって、結果がほとんど空白であった問題を修正しました。
  • 2-way ANOVA に続く Dunnett の補正に対する修正済み P 値が誤っていた問題を修正しました。
  • ユーザー定義の数式による非線形回帰の結果で、正しい値の代わりに、”使用されません/Not used”と表示される問題を修正しました。
  • 「データ分析」[Analyze Data]ダイアログで選択した (すべてではない) データ セットが指定されている場合、2-way ANOVAの [オプション] タブで Tukey 検定と Newman-Keuls 検定が予期せず Sidak の多重比較検定に切り替わる問題を修正しました。
  • Prism 10 でPZFX/PZFファイルを開いた後、「抽出と再構成」[Extract and rearrange] 結果でデータが間違った処置グループに再割り当てされる問題を修正しました。
  • 非線形回帰の結果で突然 “基準化されたデータを分析しているので、基準化用量反応式の選択を考えましょう。/Since you are analyzing normalized data, consider choosing a normalized dose-response equation” というフローティングメモが表示される問題を修正しました。
  • データを除外した後に多変量データテーブルの変数型式が予期せずリセットされたため、Prism が相関分析の一部として R を計算できなかった問題を修正しました。
  • Cox 比例ハザード回帰分析で、分析定数タイトル『#Pseudo R2』のタイプミスを修正しました。
  • 入力データテーブルが空の列を含むとき、誤った列タイトルがネスト1-way ANOVAの多重比較の結果で表示された問題を修正しました。
  • ソースデータで、X列が日付/時間として表現されている場合、.prism プロジェクトファイルを開こうとすると 「スプラインフィット/LOWESS」[Fit spline/LOWESS] 分析で作成されたグラフの曲線が突然消えてしまう問題が修正されました。
  • Monte Carlo分析ダイアログで、選択した表にするパラメータが「OK」ボタンを押した後に予期せず選択解除される問題を修正しました。
  • P 値と統計学上の有意サマリーが、大きい値による Fisher の正確確率検定で計算されなかった問題を修正しました。

グラフのバグフィックス (サマリー)

  • 長い行タイトルを持つ Prism グラフを Microsoft Office にコピーすると、グラフ画像に余分な空白の余白が生じる問題を修正しました。
  • オブジェクトをグラフシートの上に動かすとき、多変量グラフの描画されたオブジェクトの塗りつぶしパターンが正確に描画されなかった問題を修正しました。
  • カスタムでシンボルの最小サイズが定義されたグラフからシンボルの削除を行った後に多変量グラフが更新されなかった問題を修正しました。
  • 「軸のフォーマット」[Format Axes]ダイアログで、フック/リンク定数が最小と最大の範囲に使用されると多変量グラフの軸の分割が正しく行われなかった問題を修正しました。
  • Cox 回帰パラメータダイアログで、グラフ作成のための追加変数として設定した色/サイズ変数が、プロジェクトを保存した後に失われる問題を修正しました。
  • プロジェクトを統合した後に、グラフの軸ラベルに適用したフォント設定が無効になる問題を修正しました。
  • Log10、Ln、または、確率を軸のスケーリングに適用した後で、多変量グラフの上で誤った開始値が軸に使用された問題を修正しました。
  • 色彩グループを「グラフ形式の変更」[Change Graph Type] ダイアログで、変更した後にグラフの上で色彩と大きさ凡例が突然場所を入れ替わる問題を修正しました。
  • X軸の自動的な副目盛が突然多変量グラフ上で表示されなくなる問題を修正しました。
  • .pzfx または .pzf 形式で保存すると、グラフの右側のキャップ付きの線が矢印に変わってしまう問題を修正しました。
  • ジグザグ括弧の方向を変更すると、多変量グラフの ] ジグザグ線のテキストがシフトされて表示される問題を修正しました。
  • ナビゲーターで、リンクしたデータシートの名称を変更した後、突然多変量グラフのグラフタイトルが変更されてしまう問題を修正しました。
  • ネストグラフを含む.pzf ファイルを開くとX軸ラベルは最初の群だけのものしか表示されない問題を修正しました。
  • 正しくない多変量グラフのデフォルトの”「開始値」[Starting at]”の値が、「グラデーション凡例の設定」[Gradient Legend Settings]ダイアログに反映される問題を修正しました。
  • 変更された多変量の軸ラベルの位置と場所、およびそれらの番号付けが追加の目盛とラベルに適用されないもんだいを修正しました。
  • 多変量グラフの軸の長さを変更した後に、副目盛が正しく割り振られない問題を修正しました。
  • 大きさの凡例の位置が変更された後に、多変量グラフの色の凡例の値/ラベルの位置が、突然反対側に変更される問題を修正しました。
  • Windows で保存したプロジェクトを開いた後に、Mac 上の別のプロジェクトにリンクされたレイアウト上のグラフが空白で表示される問題を修正しました。

その他のバグ修正 (サマリー)

  • ファイル全体のサイズを削減するために、多くの改善を .prism ファイルに導入しました。
  • グラフ上のオートコンプリート リストから項目を選択した後や、プロジェクトファイル内で複数の異なるフォントを使用した後に、Prism プロジェクトのサイズが予期せず増加する問題を修正しました。
  • リンクが切れている「抽出と再構成」[Extract and rearrange]結果シートを含むPZFX/PZFプロジェクトファイルを開こうとすると、Prism がクラッシュする問題を修正しました。
  • 欠測値を持つデータセットによる Cox 回帰分析を含むファイルを開こうとすると、Prism がクラッシュする問題を修正しました。
  • 全てのデータを元のデータテーブルから削除した後に、多変量グラフに切替えるとPrismがクラッシュする問題を修正しました。
  • .prism ファイルを保存した後に、選択されたセルのフォーカスが失われる問題を修正しました。
  • 複数のプロキシを含む PAC ファイルによって設定されたプロキシ サーバーを通して、電子メール サインインで Prism をアクティベーションすることができない問題を修正しました。
  • 認証を必要とするプロキシサーバーによるネットワークで、Prismがアクティベーションできなかった問題を修正しました。
  • 複多変量グラフの凡例と軸タイトルの中で検索する機能を修正しました。
  • プロジェクトファイルを保存した後で、「XとYの転置」[Transpose X and Y]」分析ダイアログの、「結果の新しいグラフを作成」[Create a new graph of results]」オプションは無効になりました。
  • プロジェクトファイルを保存した後に、フリーズされた多変量グラフ上の空のプレースホールダーの代わりに{埋め込まれたデータテーブルが表示される問題が修正されました。
  • 多変量グラフが埋め込まれたテーブルで、タイトルをソースデータテーブルで変更した後に、行タイトルが自動的にアップデートされなかった問題を修正しました。
  • グラデーションカラーマップを使用した多変量グラフの「グラフフォーマット」[Format Graph] ダイアログの透過性オプションに”-1%”が表示される問題を修正しました。
  • 以下のダイアログで、ヘルプボタンのリンクを修正しました:
    • 「カイ二乗 (およびFisherの正確確率)検定」[Chi-square (and Fisher’s exact) test]
    • 「観測された分布と予測される分布の比較」[Compare Observed Distribution with Expected]
    • 「軸のフォーマット」[Format Axes]
    • 「グラフフォーマット」[Format Graph]
  • 多変量グラフ上のテキストを含む大カッコのコンテキスト メニューの「テキストの色」[Text Color]と「テキストの書式…」[Format Text…]コマンドを修正しました。
  • テキストの書式設定コマンドを修正し、グループ化された描画オブジェクトのコンテキスト メニューで重複した「枠線/線の色」[Border/Line Color] +「枠線の色」[Border Color] 項目を削除しました。
  • 多変量グラフの追加された目盛のラベルが、フック/リンク定数である場合、削除や編集ができない問題を修正しました。
  • 情報ノートのテキストの面一位置調整が .prism 形式で保存されない問題を修正しました。
  • プロジェクトファイルが .prism 形式で保存された後、多変量グラフでフローティングメモが最小化された状態を自動保存しない問題を修正しました。
  • ページ上の多変量グラにに幾つかの図形オブジェクトがある場合にMagicツールを適用するとPrism がクラッシュする問題を修正しました。
  • 認証が必要なプロキシサーバーがある場合、PrismプロジェクトをPrism Cloudに公開できない問題を修正しました。