2026年3月5日
Prism 11.0.0 英語版 2026年2月18日リリース
Prism Pro の紹介
Prism 11 は、多変量データを操作するためのこれまでで最も強力で高度なアップデートを提供します。これらはすべて、新しい Prism Pro プランでご利用いただけます。 Prism 11 で利用可能な新機能と改善された機能の完全なセットを以下で確認してください。
テーブル組込み式により既存データから変数を計算/作成
スプレッドシートスタイルの式で、直接新しい変数を [多変量/Multiple Variables] データ テーブル内に作成します (Prism Pro と Enterprise に含まれる)。

使い慣れたスプレッドシート体験: Excel や Google Sheets のように、空の変数を選択し、式を開始するために “=” とタイプするだけです。 単位変換と比率の計算のような単純な演算を行ったり、あるいは、関数と演算子を連結することでより複雑な計算を構築します。 セルごとに機能するスプレッドシートの式とは異なり、Prism での式は変数全体に一度に作用し、変数の各行上で動的な結果を生成します。
リアルタイム更新: いつでも変数の式を編集します。 元の値が変更されると、計算された値は自動的に更新されます。 作成された変数は、[多変量/Multiple Variables]テーブルで機能するあらゆる分析で、独立、従属、またはグループ化変数として使用できます。
よりクリーンなプロジェクトファイル: 作成された変数は、別の変換シートや分析シートではなくデータ テーブル自体の一部になります。 これにより、明確に分析やグラフのために変換された変数を生成できるため、プロジェクト ファイルが整理され、ワークフローがより効率的になります。
3 つの簡単なアクセス方法: セル内で = と打ち込むか、ツールバーまたは、メニュー から [挿入/Insert] → [計算変数/Calculated Variable]を選択し開始します。

テーブル内の式により計算された変数が重要な理由
これは、Prism に最も要求された機能の1つです。 以前は、比率や対数変換などの単純な計算でも個別の分析シートを作成する必要があり、ナビゲーターが煩雑になり、ワークフローを追跡するのが面倒でした。 現在、これらの変換を直接データテーブルで、ExcelやGoogle Sheetsのように自動更新する式で行うことができます。 これは日常的なデータ準備の時間を大幅に節約し、プロジェクトが整理された状態を維持できます。
多要因 ANOVA (Multifactor ANOVA)
任意の数の要因を持つデザインに対する 1 つの分析 (Prism Pro プランが必要)。

- 要因の数に関係なく、単一の統合されたアプローチを使用して、複数の要因での実験を分析します。
- 究極の柔軟性: 同じインターフェースとワークフローで、1-way から N-way デザインを処理します。
- ドラッグ&ドロップ: [多変量/Multiple Variables]テーブルから応答変数とグループ化変数を簡単に割り当て。
- データの再編成なし: 各行が観測で各列は変数であるデータを、再編成することなく要因の追加や除外。
- 完全な事後分析のスイート:主効果、単純効果、セルごとのパターンの比較を選択された補正手法で行います。
要因実験への現代的なアプローチPrism の従来の ANOVA では、要因の数によってデータテーブルの型式を変更する必要があり、3つ目のの要因を追加することは完全にデータを再編成することを意味しました。 多要因 ANOVAは、この制限を取り除きます。 1つの[多変量/Multiple Variables]テーブルを全ての要因デザインのために使用し、要因を単純に変数を再設定することによって追加または除外します。 実験デザインが進展するときテーブルを作り直す必要はありません。 薬物、遺伝子型、時間の組み合わせがどのように遺伝子発現に影響するかを調査している場合でも、複数の環境要因が生物の行動にどのように影響するかを調査している場合でも、多要因 ANOVA は、現代の研究に求められる柔軟性を備え、必要な統計的能力を提供します。
[多変量/Multiple Variables]データテーブルからの古典的な分析
データの整理と分析方法の柔軟性を高める新しい一元化されたアプローチ (Prism Pro プランが必要)。

変数を分析の役割に割り当てることによって、t 検定、非線形回帰とカプラン-マイヤー生存分析を直接[多変量/Multiple Variables]テーブルから行います。
- 1つのテーブル、複数の分析: データを1つの一貫した構造に整理し、t 検定、非線形回帰、生存分析を実行します。 今後のリリースではさらに多くの分析が予定されています。
- 直観的な変数の割当て: どの列が応答変数として用いられるか、どの列が実験の群を定義し、どの列をマッチする対象として識別するか (対応のある分析のための) を指定します。
- シームレスな切り替え: データを再編する代わりに、変数を再設定することによって分析デザインを更新します。
- 複数の要因をサポート: 非線形回帰と生存分析について、複数のカテゴリー変数を割り当て、Prismは各々の組合せについての個別の結果を作成します。
なぜそれは重要か
以前は、t 検定を行うには「カラムプロット」[Column]テーブルを必要とし、非線形回帰を行うにはXYテーブルが必要とされ、生存分析では[生存分析/Survival] テーブルが必要とされました。 実験に従い、各々の分析に対し別々のテーブルを作成し、各々の検定のために確実にデータが正しく構築される必要があります。 多変量/Multiple Variables テーブルでデータを一度整理し、変数を割り当てるだけでこれらの分析を実行できます – 再フォーマットは必要ありません。 このリリースでは、3つの重要な分析が含まれますが、今後のリリースではこのフレームワークが拡張され更に多くの分析が追加されます。 もちろん、希望すれば依然として直接カラムプロット/Column、XY、生存分析/Survival テーブルで作業することができます – これはデータの構築の仕方に於いて単純により多くの柔軟性を与えます。
実際の例:
- バイオマーカー t 検定: 2つの実験のグループを横断して特定のバイオマーカー で t 検定を行いたい? 単純に、応答変数とグループ化変数を指定します。 異なるバイオマーカーへ変更したい? 応答変数を再設定するだけです。
- 用量反応曲線: さまざまな条件で複数の細胞株に対し用量 – 反応曲線をフィットする必要がある? 予測変数、応答変数とグループ化要因を指定し、Prism は各組合せについて個別の回帰分析を作成します。
- 多因子実験: 変数の割当てインターフェースでは、どの列が応答変数として用いられるか、どの列が実験グループを定義するか、および (対応のある分析の場合) 対応する対象を識別するかを簡単に指定できます。
広範囲な効果量の報告
統計的有意性だけでなく効果の大きさを報告します (Prism Pro プランが必要)。

効果が存在するかどうかだけでなく、それがどの程度大きく意味があるかを理解するために効果量を報告します。
- P 値を越えて: 効果が存在するかどうかだけでなく、それがどの程度大きく意味があるかを理解するために効果量を報告します。
- 信頼区間: 効果の大きさ (推定値) だけでなく、それがどの程度正確に推定されているかを理解できます。
- 標準化された効果量: 多数の共通の指標を用いて、研究とデザイン全体の効果の大きさを比較します。
含まれる指標
- ANOVA: イータ-二乗、偏イータ-二乗、コーエンの f (1-way、2-way、3-way、繰り返し測定(一般線形モデル GLM および 多要因 ANOVAで利用可能)
- 「分割表」[Contingency]テーブル: 2×2 のテーブルでの φ (ファイ) 係数と、より大きなテーブルのクラメールの V、両方の効果量について計算された信頼区間。
- t検定: 全ての t 検定型式についてのコーエンの d とヘッジスの g、加えて対応のない t 検定についての Glass の Δ (パラメトリック検定のみ)。
なぜそれは重要か
Prismは、以前は手動で計算するかあるいは他のソフトウェアで調べる必要のあった効果量を、自動的に計算し報告します。 このアップデートにより、Prism は最新の出版基準に準拠するようになりました - 多くのジャーナルでは p 値とともに効果量の報告が求められるようになりました。 これらの指標を結果に直接組み込むことで、時間を節約し、追加の手順なしで現在のベスト プラクティスを満たすことができます。
Prism Cloud へブラウザからファイルをアップロード
Prism デスクトップアプリケーションを必要とせずに、Prism ファイルを直接ウェブインターフェースによってアップロードします。 Prism Cloud Workspace が含まれるあらゆる Prism サブスクリプションで利用可能。

どこからでも作業可能: .prismファイルをブラウザから直接ドラッグアンドドロップでアップロードするか、閲覧の上選択しアップロードします。
シームレスな統合: 迅速な共有とコラボレーションのために既存のワークスペース構造と連携して機能します。
なぜそれは重要か
以前に Prism Cloud にアップロードするには、Prism デスクトップアプリケーションを必要としました。 直接どのブラウザからアップロード可能になり、リモートワーク、Prismをインストールしないコンピュータ、あるいは迅速なファイル共有に最適です。 データ、結果、グラフをより速くクラウドに取り込み、デスクトップ アプリを開くことなく、アクセスが必要な共同作業者と共有できます。
その他の改善
新機能
多要因 ANOVA (Multifactor ANOVA)
複数の要因による複雑な実験デザインのために実装された多要因 ANOVA。
多変量データテーブルからの古典的な分析
以下の古典的な分析を [多変量/Multiple Variables] データテーブルから可能にするために、分析ダイアログで変数の割当てオプションが実装されました。
- 多変量データテーブルから非線形回帰分析が可能になりました。
- 多変量データテーブルから生存分析が可能になりました。
- 多変量データテーブルから t 検定が可能になりました。
計算変数/Calculated Variables
データテーブルの中で直接データ変換を行うための機能が追加されました。
改善された機能
Prism Proライセンスでの改善
効果量/Effect sizes
効果量の計算が追加されました:
- ANOVA
- 分割表分析
- t検定
「重回帰 」[Multiple linear regression]
カテゴリー変数間の交互作用を含むモデルに対し、Prism は結果で完全なANOVA表を報告します (以前は、基本的なものだけが提供されました)。
全てのライセンス形式で利用可能な機能での改善
非線形回帰
- ロジスティック成長関数で、新しい変換 ”Inflection Point = (1/k)*ln((YM-Y0)/Y0)” が追加されました。
- Xが級数として定義される場合、非線形回帰の範囲/Range タブで “Xが次にお値より/Don’t fit points when…” オプションが使用可能になりました。
データテーブルの管理
- データシートで、フリーズ/Freeze とフリーズ解除/Unfreeze が可能になりました。
- ローカルファイルをPrism Cloud とのリンクを外すコマンドが追加されました。
サンプルデータファイル
- 多変量データテーブルについての新しい機能と既存の機能をカバーする8つの新しいチュートリアルデータファイルが追加されました。
パフォーマンスの向上
- Prism は多変量データテーブルで、分析には使用されない変数への変更を行うとき、不必要な再計算を回避するようになりました。
- 大きなデータセット上で ”相関” 計算や、”標準曲線の補間/Interpolate a standard curve” 分析のパフォーマンスが改善されました。
- ”相関/Correlation”、”選択と変換/Select and Transform”、”抽出と再構成/Extract and rearrange”、”単回帰/Simple linear regression”。あるいは ”関数のプロット/Plot a function” を実行した後でのシート間での切り替えのパフォーマンスが向上しました。
- 大きなデータセットで行われた “相関/Correlation”、”選択と変換/Select and Transform”、”抽出と再構成/Extract and rearrange”、”単回帰/Simple linear regression”、あるいは “関数のプロット/Plot a function” を再実行した後に、保存しないで Prism ファイルを持るときのパフォーマンスが向上しました。
- (Mac) 分析のほとんどを再計算した後に、保存しないでファイルを閉じるときのPrismのパフォーマンスを向上しました。
- (Mac) ダークモードでの、大きなデータセットを含むデータテーブルと結果シート間での切り替えが改善されました。
以上



















